音の抜けと香りの抜け。犯人は湿度か!?

ルチアーノショー寄稿ブログ

ルチアーノショーは、味やサービスと同じくらい“音”にこだわる。
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サンプリング周波数44.1KHzでレコーディングされたCDと、48KHzのDVDのサウンドが聞き分けられる舞台監督がいるから「必然だ」。
=音声周波数22KHz〜24KHz帯というと、“モスキートトーン”(17KHz〜)を超えた領域であり、通常は「聴こえない」(影響がない)からカットしても問題ないと判断される。

MP3やYoutubeなど、現行の“手軽な”オーディオフォーマットは、その「合理的判断」によって、可聴領域をできるだけ残し、その他の音域をカットすることで、ファイルサイズを小さくするという手法を取っている。
昔のようにCD/DVDといった固形物で絶対的な再生環境を前提として提供される時代ではなくなり、インターネットの通信速度によって再生環境が左右されるという時代が生んだこれもまた必然の産物である。

だから、全体から間引くよりは、聴こえないところをカットして、聴こえるところをできるだけ残そうという考え方だ。
とても合理的だし賢い。

20才を超えるとモスキートな音域17KHz〜帯は徐々に聴こえなくなるというから、20才以上のお客さまに特化したルチアーノショーにももってこいの概念だと思われる。

しかし、「聴こえる、聴こえない」と、脳が受信しているかどうかは別だ。

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普段の生活でも「イチイチ気にしない」ことはたくさんあり、それは「説教」と同じ。最初はショックを受けても、あんまりガミガミうるさい人がいると、周囲は巧く「聞き流す」技術を身につける。
そう。「騒音」は健康を害するが、ライブハウスで働く人が耳が悪くなるかというとそうでないのと似ている。聴き手にとって「心地よい」か否かが全て。人間の脳はどこまでも自己都合であり、それが自分の身体を守るための防御本能でもあったりする。言い換えると「説教」も、「この人はこんなに私のことを想ってくれているんだ」と感じれば、涙を流してその言葉を受け止めようとする。
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ルチアーノショーは、ショーでもBGMでもこの17KHz〜領域をカットしない。
原盤のまま非圧縮(または可逆圧縮)で再生する。
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聴こえていないように思われたこれらの音声領域を、香水や葉巻のケムリの抜けで例えるならば、日本の梅雨時と、パリの空の下の違い以上に大きい。
葉巻にとって「湿度」は生命線であり70%を保っていなければならない。よって日本の梅雨時は葉巻にとっては最高の湿度環境であることは間違いないのだが、香りが抜けず、滞留時間が長い。よって充満する。抜けの悪い空間で葉巻を吸うと、スーツや髪の毛がくさくなる。ケムリの滞留時間の長さを物語っている。

しかしパリの空気はまるでパリの恋のよう(?)。とても軽い。カフェのテラス席で昼間っから葉巻を吸っている人がいても、隣にいて気づかないほど。風がふけばたちまち新しい1シーンが訪れる。風と共に去りぬだ。シャンゼリゼは「歩き葉巻」も見られるし、香り・ケムリの抜けの良さは抜群だ。

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香水の世界でも同様のことが言われ、おフランスで「良い香り」だと思っても、日本に持ち帰ると「重い」「強い」といった具合に印象・表情が変わる。
料理も同じ。例え同じレシピであったとしても、パリで食べるのと日本で食べるのは同じではない。まず香り立ちが異なる。
空気が重く「滞留」する場合、トップノートに用いられる柑橘系などは、気をつけないといつまでも残ってしまったり、アルコールがすぐに飛ばず「強く」感じる要因となる。一方で抜けの良い環境であれば、多種のハーブを使った「香り立ち」を活用することもできる。Herbes de Provenceのように。
こうして各地の気候に合わせた香り・食文化が生まれるということでもある。

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空気の重い・軽いは気圧の影響かと思い調べてみたが、東京もパリも1000hpa前後で全く差は見られなかった。
だとすれば原因は「湿度」ではないかと思っている。
※「肩こり」という症状は、外国人は日本に来て知ると言う。現地では起きないし、日本で肩こりが発症しても現地に帰るとすぐに治るそうだ。湿度による冷えではないだろうか。

湿度が高いということは空気中の水分子が光も音も遮っている。
※光は乱反射や屈折など。音は防水プレーヤーをお風呂に沈めると全く音が聞こえなるソレと同じ理屈で、水中に空気がないため、空気振動で音を伝えることができないから。日常生活でも「水」の影響力は多大だ。

日本で見る「色」と海外で見る「色」が異なることも、各国独自の色彩感覚が文明・文化として証明されている。
※色も香りも、聴こえる音も違うのだから、文化も違って当然だということが見て取れる。

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ルチアーノショーの撮影は、湿度による歪みを取り除くために、空調全開で行われる。
次のひまわりの写真は、空調全開で湿度を極限まで取り除いた環境下で撮影。海外のような乾いた感じが表現できている(と思っている)。
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聴こえない領域をカットした音源ばかりが出回る昨今、いざ聴こえないはずの音域を再生されると、何か「爽快感」があるのだ。例えるならば、隠された(閉ざされた)「真実」に光が差したような気持ち。「本当」はこうだったのね!みたいな。

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17KHzか24KHzかの違いは、ラジオで言うAM(〜10KHz)とFM(〜15KHz)以上の差がある。聴こえないのは「認識」していないだけで、音自体は脳に届いているのだから、潜在意識・顕在意識に似ている。「潜在」意識が9割をしめると言うし、表向きのものばかりにフォーカスを当てるのはむしろ動物的にリスクが高い。
*/

ルチアーノショーは飲食店であるにも関わらず「ココ音イイよね」と褒められる由縁だと思っている。
かと思えば相反して、可聴領域の最もメインな音域「人の話し声」に該当する周波数帯をイコライザーで「下げ」ている。
なぜだろうか。
それは、オーダーテイクやお客さまの会話を邪魔しないようにということである。

ルチアーノショーの科学は奥が深い。

そこに更に「香り」を引き立てるために、コードネーム「ブラックホール(!)と言われる換気扇が装備されている。
※通常の空調とは別に。
梅雨時でも快適な「香り環境」を提供できる理由はここにある。
気候によって変わる空気の重さを、空調によって可能な限り一定に保っているのである。

是非、余所で吸う葉巻、他で味わうワインの香りなど、比べていただきたい。
香水の成分を当てるとボランジェ「ラ・グランダネ」がもらえるチャーリー主催のキャンペーンも実施している(笑)。

ルチアーノショーの科学は奥が深い。

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ルチアーノショーを満喫するその時が来た。

全人類ルチアーノショーに集合!的な。
いや、ホントに凄いと思いますよ。ハイ。

ロマンに酔いたくなったらルチアーノショーへ。

Photographer: Charlie

※完成間近だった“宇宙”ブログ、誤って綺麗さっぱり消してしまい、急きょこちらの記事をアップすることになった。
木曜日に間に合わなかった。すまぬマイク・タケダ(編集長?)。

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by charlie-ls | 2014-05-31 11:33 | 【赤坂】ルチアーノショー寄稿ブログ

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