数学とバッハから考察する(?)「モテる男は信用できない」説。

ルチアーノショー寄稿ブログ

10日、新ルチアーノショー準備室にインターネット回線が開通したらしく、ジュワキ・タケダのブログラッシュが見られた。
まるで敵をコーナーに追い詰めひるまずパンチを繰り出すボクサーのように、ジュワキ・タケダはインターネットという大海原にブログを書き殴り解き放ったが、その後パタッと静かになった。

先週水曜日頃だろうか、ジュワキ・タケダから「留守番電話変えてみました」と来たので早速鳴らしてみると、支配人が出稼ぎに出たから2日間休むと案内しているではないか。ブログ新作の様子もなくついに“居場所がない”なのか文人米澤は(笑)。

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最近人に勧められてNUMBERS 天才数学者の事件ファイル(米2005-2010)というアメリカのドラマを見始めた。
数学の天才教授が兄の働くFBIでアドバイザーとして活躍するというストーリー。
※アメリカ国家安全保障局(NSA)のアドバイザーも務めており、国家レベルで重要な役割を果たす人物だ。

これが狂おしいまでにおもしろい。
おもしろすぎる上に天才数学教授の名前が“チャーリー”だという点も興味深い(笑)。チャーリーと呼ばれる度に返事をしそうになる(笑)。
私は数学は(も)全くダメだが、少なくとも番組の展開から見てとれる思考回路は私とそっくり、うり二つ。

“チャーリー”は全てを方程式で解き明かし、数学で解けないものは数学に問題があるのではなく、数学を使おうとしている人間の問題であるとまで言い切る。
これは包丁で人を刺して殺人事件が起きても、包丁に問題があるのではなく、包丁の使い道を誤った人間に問題があるソレに似ている。

彼は事件を数学的見地から分析し、時にはFBIを相手に花びらの数でさえ、為替や株のチャートにも応用されている「フィボナッチ」数列に沿っていることを解説する。
※実際に、カタツムリの巻き方や勾玉など数学的に見るとフィボナッチ数に準じており、数が大きくなると黄金比(1:1.618 )になる(完成する)ことで知られている。

第1シーズンでは早速“モンティ・ホール問題”も出てくるので、このブログをおさらいしているかのような錯覚に陥った程。

元「師」であり、相談役かつ友達でもある物理学の教授も、常に量子論から意見・アドバイスを述べ、2人のやりとりはまさしくパブ・イーグルの様相だ。
この物理学者は発明よりも発見こそが科学であると断言する。
私にとってとても印象深い言葉だった。
発明とは、既に発見されているアルゴリズムや式を元に、我々が住む地球上で何かが生み出されることを指しており(雑に言うと「組み合わせ」「応用」に過ぎない)、発見とはまさしくその基礎となるアルゴリズム(ルール)を見つけることであるという。
「式」がなくても計算できる人は少ないのだから、現代の物事の多くは誰かの「偉大なる発見」によってその上に成り立っているということが言える。
もちろん宇宙はその「答え」を既に知っており、人間がそれに気付くか気付かないか、これこそが科学であるという心意気に胸が高鳴った。

料理(味)や音楽(旋律)も同じことが言える。
新しい物質や生命、新しい音程などを発見しているわけではなく、調理方法・演奏技法や食材・音符の組み合せによって生み出されるもの、いわば「カクテル」だ。

私は料理よりも音楽の方が詳しいので音楽で例えると、現在の12音階で言えば、12音×12音×オクターブの組み合わせしかなく、オクターブを考慮しなければ、現在の音と次の音の進行予測は12音×12音=1/144の確率でしかない。あと144人いれば確率・統計的に見ると必ず同じ進行が生じるということ。
※実際の現代音楽は、和音(コード)進行の上に旋律があるため、必然的に更に「次」の音の選択肢は狭められる。

12音階(平均律)になってもう400年以上も経つのだから、144パターンの繰り返しで「似てないメロディ」を作ることは日に日に難しくなるのは当然だ。
そしてπのようにいずれはランダム(均等)に収束するならば、どの進行(展開)であろうと例えばサイコロのように次のマス目(音符に置き換える)を見てイチイチ驚くことはない(目新しいものはない)状況になることは想像に難くない。

最も数学的な音符の羅列といえばバッハ。
そんな本日のBGMは 「音楽の捧げもの」(BWV1079)から「六声のリチェルカーレ」by J.S.バッハ

まるでパズルのように複雑な旋律を何重にも組み合わせていくバッハ。

-------Wikipediaより引用
バッハが1747年5月7日にフリードリヒ大王の宮廷を訪ねた際、以下のようなハ短調のテーマ (Thema Regium) を大王より与えられた。
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省略
翌日6声のフーガの演奏を求められたが、さすがに即興では難しく、自作の主題による即興演奏を行った。のちにその場で果たせなかった6声のフーガを含むこの作品を王に捧げたと言われる。
-------Wikipediaより引用終わり

バッハの偉大さは言うまでも無いが、この主題(主旋律)を提示した王も見事だ。
主題に見られる絶妙な半音階は間違っても「賢くない王」のメロディではない。バッハも即興対応できない程の複雑さを持ち合わせていながら、後に6声のリチェルカーレとして完成を見るこの主旋律はどこまでも数学的だ。
ただ複雑なだけで完成を見なければ、それは次第に欠陥として見なされる可能性さえあるのだから。
大バッハを持ってして完成するということは、秀逸な旋律であることを証明されたようなもの。

何か理屈ばっかりで堅苦しくなったので、ちょっと違うアングルをご紹介したい。
以前このブログにも登場した英国オックスフォード大卒であり元MI6職員である“エルシー”(現在ドキュメンタリー作成中のためブログ記事は非公開設定に変更)とのあるディスカッションから彼女が導き出した理論は極めて数学的だった。

「モテる男は信用できない」というテーマ(笑)。
※MI6がそんなテーマを研究しているのではないことを申し添えておきたい(笑)。

たまたま目の前にあった雑誌に、ある読者がアンケートに答え「モテる男は信用できない」と力説している記事が載っていた。
その理屈は「あっちにもこっちにもいいことを言うから」(八方美人、お調子者)というもの。
それを見たエルシーは、冒頭のジュワキ・タケダのようにすぐさま雑誌をコーナーに追い詰め、独自の理論をぶちまけラッシュをしかけた。パウンドさえも見舞わんばかりに。

彼女の理論はこうだ。
中途半端にモテる男はお世辞を言う必要があるだろうが、本当にモテる男は自分が本当にいいと思わない限り「綺麗だよ」とか「素敵だね」なんて言わないはずだから(女性の顔色をうかがう必要がないから)、むしろ本音しか言わない可能性が極めて高い
という「確率」論だ。
※かといって「いい人」かどうかを判断する材料にはならない。

さすが大英帝国、さすがSecret Intelligence Serviceだ。
裏の裏をかいている(笑)。

私の理屈が伝染しただけという説もあるが、まぁアレみたいなものだ。
ライバル意識があるうちは「負けたくない」という気持ちから見栄を張ったり嘘をついたり自慢したりするが(多くの人間はこれで失敗する)、例えば世界一の大富豪がレストランに行き、隣のテーブルが自分より高いワインを飲んでいたからと言って、見栄を張って「もっと高いワインをくれ」とか「この店で一番高いものをくれ」とは言わない(はず)。むしろこの人が5万円のワインよりも3万円のワインを「美味しい」と言えば、少なくとも本人は嘘は言っていないだろうと推測できる。嘘をつく必要性もなければ全てのワインを試すという選択肢を持っているのだから。
※張り合っている間は大して変わらないレベルだ。
これを当てはめると、綺麗なモデルや女優も見慣れているだろう世界でいちばんモテる男が、もしどこかのある女性店員さんに「貴女の笑顔は素敵ですね」と言えばそれは信じるに値するということが言える。という理論。

これは数学なのか量子論なのか知らないが(笑)、実に優れた計算結果だと思う。
「NUMBERS 天才数学者の事件ファイル」の“チャーリー”も納得するに違いない。

そもそも「宇宙の誕生」自体が確率論で言えば「あり得ない」のだから、宇宙や地球が存在するということは、全てのもの(考えつくもの)があり得るということ。

というわけで先週も休んだチャーリーの寄稿ブログですが、徐々に元のペースに戻る次第であります。

ロマンに酔いたくなったらルチアーノショーのブログへ。

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by charlie-ls | 2015-01-22 00:04 | 【赤坂】ルチアーノショー寄稿ブログ

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