デジタル情報時代のホスピタリティって“個室”じゃないかも。

ルチアーノショー寄稿ブログ

何気に超弦(ひも)理論に入門しているマイク・タケダを見逃さず、『ライ・トゥ・ミー 嘘は真実を語る』(原題 "Lie to Me")のライトマン博士を見ながら、そういえばロンドン3丁目(笑)あたりに住むあの女性は、当時この人のことを言っていたのかと、大凡3年前を振り返ってみたりしているチャーリーであります。

2005年制作のアメリカのテレビドラマ※aを観ていたら、「mp3プレーヤーをプレゼントした」というセリフが出てきて、そういえば「mp3プレーヤー」って言葉を最近聞かなくなったなと思った。

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※a 「クリミナル・マインド FBI行動分析課」(2005年/米) これなんて10年遅れで観ております(笑)。
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マリーゴールドを育て(てもらい)始めた。

アップルのiPod(いわゆるmp3も対応プレーヤー)は今でも健在だが、iPod TouchはiPhoneから電話機能を省いただけに等しいし、iPadも同じく、違いと言えば画面サイズくらい。
いずれもiOSで操作感が統一されているため、既にいずれかを使用している人ならば、iPhone1台にまとめようと思えばまとめられる。
私は部屋のBGM用にiPod Touchも使っているし、外国人との会話が多いので辞書・翻訳機代わりにiPad Air 2も使っている。
ではなぜiPhoneにまとめないのだろうと考えてみたが、iPhoneにはメールも電話も入ってくるから、他人に触らせるものではないし、BGM用に置きっ放しにしておくものでもない。なおかつ頻繁にロックを解除するものではないので、他人と一緒に操作したり画面をのぞき込む可能性のある音楽用とツール用は別に持っていた方が「気が楽」という結論に達した。

が、本質的にはiPhoneだけで良いだろうと思う。

私のiPhoneのセキュリティは「簡単」ではないパスコード(数字4桁ではなく英数字に変更している)※1+Touch ID(指紋認証)※2+PINコード(SIMロック)※3+データを消去(パスコードを10回間違えた場合)※4+自動ロック=1分(これが最短)※5+パスコードの要求「即時」※6+
iCloudはオフ※7+インターネット共有はオフ※8+Wi-Fiの「接続を確認」をオフ※9+「Siri」はオフ※10+ロック中にアクセスを許可=全部オフ※11という設定。

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 ※1 設定/Touch IDとパスコードで「簡単なパスコード」をオフにすると、英数字で4桁以上のパスコードが設定できる。数字4桁は1万通りしかないので危険だ。

 ※2 設定/Touch IDとパスコードで指紋が登録できる。指のけがなどに備えて2本は登録しておく。最後の操作から24時間以上経過した場合を除き、Touch IDを使えばパスコードの入力はいらないので、人前でiPhoneのロック解除をする際パスコードを盗み見される恐れがなくなる。

 ※3 設定/電話で「SIM PIN」をオンにすると設定ができる。iPhone起動時にパスコードと合わせて聞かれる。電話機能をロックする他、SIMカードが抜き取られても使えないようになる。

 ※4 設定/Touch IDとパスコードで「データを消去」をオンにすると、パスコードの入力を10回間違えた時点でiPhoneの中身が全て消去される。

 ※5 設定/一般で「自動ロック」を1分に設定すると、1分間操作をしなかったときに自動的にロックがかかり、解除するにはパスコードかTouch ID(指紋)が必要になる。

 ※6 設定/Touch IDとパスコードで「パスコードを要求」を即時に設定すると、一定時間操作をせずスリープに入った場合、即時パスコードを要求する設定。パソコンで言えばスクリーンセイバーやディスプレイのスリープから復帰する時にすぐさまパスワードを要求するか、数分以内なら本人と見なしパスワードは要求しないかと設定するソレと同じ。

 ※7 設定/iCloudでサインオフした状態。便利な機能が沢山あるので、特に機密情報を取り扱わなければ十分に満喫すべき機能だと個人的に思う。ただし、ジェニファー・ローレンスなどハリウッドスターのプライベート写真が流出したことも記憶に新しい。

 ※8 設定/インターネット共有をオフにすると、他の端末からiPhoneの回線(私の場合ドコモ)を使ってインターネットにアクセスできなくなる。初期設定では複雑なWi-Fiパスワードが設定されているので特に警戒する必要はなく、むしろWi-Fiのない場所でノートパソコンなどからインターネットにアクセスしたい時などに便利なので使い分ける。オンにしていると、近くにいる端末からiPhone名が参照されてしまう(特に本名フルネームの人など)という点のみ気をつけたい。iPhone名は設定/一般/情報の「名前」で変更できる。

 ※9 設定/Wi-Fiで「接続を確認」をオフにすると、周辺から見つかったWi-Fi電波に対しiPhoneが接続するかを聞かなくなる。もちろん自動接続もしない。つい触ってしまって知らない間にWi-Fiに無意識につながないようにするための設定。

 ※10 設定/一般/Siriはオフにしている。音声による操作機能だが、ロック中にも音声質問に対してSiriが答えてしまう問題が知られている。便利な分、予期せぬ使われ方をした際に要注意だ。

 ※11 設定/Touch IDとパスコードで「ロック中にアクセスを許可」を全部オフにしている。
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軍人の視力対策に、英国はブルーベリーを、ナチス・ドイツはマリーゴールド(ルテイン)の研究を進めた。


“ガラケー”では端末ロックとシークレットモードの2種のみ設定していたが、iPhoneだと回線も処理速度も速いので、ついWEBサービスや各種「ログイン」をしてしまうという点で、端末が日常的に抱える内容物の重みが異なる。この場合の重みは質量に反映されない新しい重み。
ガラケーなら回線も処理も遅いため、込み入ったやりとりは家やオフィスに戻ってからと割り切っていたが(その分端末には何の情報もない)、iPhoneではついついやってしまいそうになる。だからこそこのセキュリティ設定。

厳重すぎやしないか?と言われれば個人使用という意味合いでは一般的にそうかもしれない。

日本だと企業や所属部署によっては、パスワードロックは当たり前(毎日または毎週変わる)、ノートパソコンや携帯端末を社外持ち出さない、外からメール等にログインしない(或いはVPN接続義務づけなど)、個人端末にも必ずパスワードをかける、重要書類にはパスワードをかけるなどを厳しく指定していることもあるが、外資のITやテクノロジー、サイエンス系企業になると、パスワードに加え静脈スキャンや声紋・網膜スキャンなどバイオメトリクスを導入した上で、パソコンのハードディスク(SSDなども含む)も暗号化し、USBメモリなども全て暗号化を義務づけ、口頭・文書問わず情報共有は家族にもだめなど、秘密保持契約(誓約)にサインさせることが多い。
これらは、クレジットカードや免許証などを他人に使わせないのと同じで、使用者個人としっかり紐付いていれば「うっかり」もなくなり(責任感が増す)、なおかつ情報が漏洩すれば取扱者が確実に特定されるようにでもある。

※場合によっては自分の職業を家族にも明かしてはならない機関もある。知らされるのは死亡時のみなど。

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パートナーに対し年収や役職など尋ねづらい日本人女性は、「セキュリティ」に関する質問・相談をしてみると、彼の現状の立場や意識が見てとれますよとアドバイス(?)したこともある。「気にしすぎ、心配しすぎ」と取り合わない男性は、古い体質の組織勤務か、あまり重要な機密を任されていない立場の人と推測できる。
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“スカーレット” 縁取りのあるものは「フレーム」と呼ばれる


こうした企業・機関に所属する人たちは、付き合う(取引はもちろん)相手も選ぶ。
何のセキュリティ対策もなく、携帯電話をカフェに置き忘れたとか、ノートパソコンを電車に忘れたとか、iPadを落としたとかという人とは必然的に付き合えないし、SNSでペラペラどこに誰といたなどとせっせと投稿する人とも付き合いづらい。
これを「付き合いが悪い人ね」とか「人を信用しない人ね」などと個人の性格の問題として考えるべきではなく、会社・機関のセキュリティ規定なのだから、そこで働くと決めた以上、職務に対する責任感の問題であるととらえるべき。

よって自分がそうであってもそうでなくても、付き合う相手がそうであれば、マナー(心構え)としてそれに見合った自分でなければならないということ。
たまたま今回はセキュリティというカテゴリの話になったが、これはセキュリティに限らず、パートナーとは相手の立場を配慮・考慮できるかどうかで、付き合いやすさ(リラックスできるかどうか)などが決まってくるから、人付き合いの基本でもある。

例えば「育ち」を重要視する女性の場合、初めてのデートの時に、相手の男性が口を開けてクチャクチャと音を立てて食べている姿を見て幻滅し、その後のお誘いに応じなくなるということは多々あるだろうし、店員さんらに偉そうに振る舞う男性の姿を見てがっかりしたとか、お酒が入った途端人が変わる男性に唖然としたというケースも少なくないだろう。

かといってその男性が悪党で病質者かというとそういうわけではなく、女性が気にする点とそぐわない場合に、許容範囲か否かでその後の付き合いが決まるということと似ている。
これらは物事の「善悪」を決めるものではなく、「嗜好(好み)フィルター」みたいなものだ。
それと同じで、職種やカテゴリが異なれば必然的に気にする点も大きく異なる。
芸能人が芸能人との方が付き合いやすいというのに似ているかもしれない。「公開」(共有)基準が似ているから。Facebookで言う「共有の範囲」の考え方が似ているかどうかのようなもの。

私は「機密」を抱える女性に魅力を感じやすい傾向があり、個人の「秘密」は全く探索しないという性格から、それらの職についている女性から“付き合いやすい男”として見なされていることが多い(ようだ)。
名前も住所も電話番号もメールアドレスも職業も生い立ちも聞かないし、相手が自発的に話したがらないことには触れない。その女性に興味がないのではなくて、相手が自発的に話そうとする内容こそが私に対して知ってほしいことであり、私の考え方や受け止め方が気になるポイントなのだから、そこを中心に話を進めていくようにしている。
本人がまだ(または生涯)話そうと思っていないことを、わざわざ順番を変えさせてまで先に聴きだそうとは思わない。
この波長が一致すると、極めて強い信頼関係を築くことができる。

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面接や履歴書にはもちろんいいことしか書かない。デートの前に自分の悪い点ばかり自己紹介する人もいない。
時間の経過と共に、悩みや自分の至らない点、愚痴、欠点などに言及することが増えてくるのは、いい点ばかりをアピールして始まった関係はいつまでも維持できず、ありのままの自分を受けいれてもらいたいという欲求に切り替わる段階的な流れだ。これを「気心知れた」と見なす場合もあれば「甘えが始まった」と受け止めるケースもあり、どちらもその通りだし、人間の自然な心理かと思われる。
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写真はいずれも“フレンチ”マリーゴールド。

私の場合、例えば荷物が届いた段ボールから宅配伝票をはがさずに捨てる人や、名前、住所、電話番号、カード番号などが記載された利用明細やレシート、書類などをシュレッドせず捨てる人とは付き合えない。「お願いだからシュレッドして」と頼んでも、元々気にしない人だと、私の前では私に合わせてシュレッドしてくれたとしても、普段はそこに意識がない人だから、一緒にいない時のことを考えると深い付き合いは難しい。毎日毎日ガミガミ言うのも嫌だし、いつかは疑わなくてはならない時が訪れるかもしれないから。これは仕事でも同じ。

重要な機密とは、「これだけ親しい間柄なんだから教えてよ」「私のこと信じてないの?」と考える人もいれば、知らない方が何かあったときに疑う必要がないと考える人と二通りに分かれるかと思う。
事件の捜査で言えば、容疑者から外すためににDNAの提供をお願いします」というシーンにも共通点がある。疑っているからDNAを出せと言う場合もあれば、真っ先に容疑者から外したい人(犯人である可能性が全くない人でも、その証明と根拠が必要な場合)という角度の違いみたいなもの。

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最近は「この通話は、応答品質向上のため録音させていただく場合がございます」というガイダンスが増えた。大手企業はほとんどだ。これを聞いて「疑われているようで気分が悪い」という人もいれば、「全部証拠が残っていい」と歓迎する人もいる。私は大歓迎派。
おかげでいい加減な説明は減ったように思う反面、最後まで読み上げないと気が済まないオペレーターも増えた気がする。おそらくは、後で上司から「これ、説明が途中までじゃないか」と叱られるのではなかろうか。
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しかし人間とはいざ自分のことになると冷静に判断できないことが多く、DNAを出せと言われると自分が疑われていると感じたり、重要な機密を話してくれないと、隠し事をされてるとか、自分を信じてくれないと感じる人が多い。
よって、似たような環境下に生きている人の方が理解し合える(可能性が高い)気がするため、同僚・同業者の人がよく見えたりするのではなかろうか。それは一時的なのか短期的か、中・長期的かはわからない。人と人との関係は、もっと多くの要素が絡み合うのだから。

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メキシコ原産の花として知られている。

セキュリティの意識レベルの度合いを気にするのも、女性から見た場合の、

背が高い人が好き。
ハンサムな人がいい。
優しくて紳士的な人が理想。

というのと同じような感覚かと思う。第一段階の判断要素として用いるフィルターは人によってそれぞれだ。

最近は公共料金などの払込用紙に、名前も住所も電話番号も記載のないものが増えてきた。
銀行、郵便局はまだしも、コンビニでも支払いのできる払込用紙においては、見ず知らずのアルバイトスタッフに、名前から住所、電話番号、料金、利用内容まで知られる必要はないと考えるプライバシーポリシーの企業が増えてきたのだろう。

かと思えば、大声で名前を呼び、住所から利用内容までいちいち読み上げる窓口も未だに存在する。
日本には“読み合わせ”という、書類に書いてあることを(各自読めば済むものを)声に出して読み上げる商習慣もあるので、今後は必要に応じて切り替えなくてはならないと思う。

個人情報保護法(個人情報の保護に関する法律)ももう12年になるのだし。

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そう、この法律に合わせていわゆる長者番付もなくなった。税務署の税金の公示が廃止されたから(推定所得が算出できなくなったから)だ。以前は高額納税者は毎年名前も住所も発表されていたため非常に危険だった。営業会社はそのリストを手に訪問していたし、上位1,000人ほどを集めた本も出版されていた。公示対象者には記念に自分の名前の載った本を買いませんかと案内が届いていた。今思えば、個人情報の垂れ流しの筆頭だったと言える。
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私が通うみずほ銀行では、窓口で何か手続きする際にも、暗証番号の入力は手元が隠れた専用のテンキー端末で入力し、担当行員には知られない(見えない)ようにできている。入力した暗証番号は一致したかどうか、結果だけがわかるようになっている。
銀行は行員を疑っているのかという話ではなく、顧客に対する配慮はもちろん、何かあったときに担当者が疑われないようにするための保護・防衛の一環でもあるのではないかと思う。

結局のところ、知らない方がいいことの方が多い。

疑う、疑わない、信じる、信じないに関わる「配慮」とは、双方にその仕組みと根拠、ポリシーの理解が必要だ。
でなければ、「私を疑うのか」というもめ事がいつまで経ってもなくならない。
まだまだ年代差、職種による感覚の差が大きな領域だと感じるし、居心地のよい空間作り、サービスとは、今後大きく変わってくるのではないかと思う。

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強い太陽を好み、乾燥を嫌う。キューバ葉巻のような花だ。

冒頭のiPhoneのパスコードを入力するシーンや、どこかにログインするようなシーン。
隣や後ろに店員さんが立っていたら私は入力しない。※その点Touch IDは優れている。
そこがルチアーノショーの言う「空気を読むサービス」とは何かというところ。
モーションから次の行動(暗証番号の入力など)を予測し、さっと離れる、違う方向を向くなど、現代に適した配慮ができなければ、未来の“おもてなし”を築き上げることはできない。

重役、要人の立場になってみれば、パスワードが見える(覗ける)かもしれない場所に平気で立っていられる人が、プライバシーを含めその他の情報を厳重に守ってくれるだろうとは思うはずもない。
そもそも、パスワード以上の情報ってなかなかないのだから。

そう考えると、最近では有名(顔的に)ではなくてもお金は稼いでいるという人が増えてきた。
お金持ち=面が割れているという図式も成り立たなくなってきたから、レストランは個室よりも手元を隠す道具などを用意する方がVIP向きと言えるかもしれない。

次回は今もっとも危険なWi-Fi(無線LAN)セキュリティについて書いているチャーリーであります。

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by charlie-ls | 2015-04-23 11:23 | 【赤坂】ルチアーノショー寄稿ブログ | Comments(0)

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