Cambridge Brain Sciencesをやってみた。

ルチアーノショー寄稿ブログ

今年07月Cambridge Brain Sciences(要登録、無料)というIQサイトを教えてもらい、早速登録してみた。
2011年頃流行ったようだが、流行に疎い私は今頃。

オンライン上のIQテストなどは、何度も行うことで問題自体を覚えてしまうという難点がある。
そこで動的(問題がランダムに入れ替わり、少なくとも記憶できる範囲にない)なテストがないか探していたところ、Cambridge Brain Sciencesがまさにソレだ。

WAIS-III(ウェクスラー)との比較は載せたので、今頁はIQテスト初回値とはまた違った視点で、上方向への振れ幅がどのくらいあるのかを試してみた。
テストは合格か否かしかなく「それ以上」を追求しないため、これは潜在的な能力の検証といったところか。

下記で言うと「Object Reasoning」がジャパン・メンサのテストに近いと言われている(試験問題は非公開とされているので、世の中的にはということにしておく)。知能検査の項目の1つであり、行列推理(Matrics Reasoning)と言われるもの。
※細かく言うとレーヴン漸進的マトリックス(Raven's Progressive Matrices)。

ジャパン・メンサは「ハイIQ集団」ではなく「行列推理が得意な集団」と揶揄されることもある。
しかしご覧のとおり、私の「Object Reasoning」の結果は他の項目と比べ最も平凡なものであり、行列推理と「Spatial Slider」以外の能力がはるかに高い。

だからもし言うならば「行列推理が得意な集団」ではなくて、「行列推理が基準値以上の集団」が正しい。
決して行列推理しかできないわけではなく、行列推理が得意な人は得意分野で入会したことになるが、私のように基準値は超えていても自分の中では不得意(特筆すべき点がない)な分野で入会した者もいるということ。

インターネット上からデータを拾い出しプロファイリングする際、決してデータが予め統計化されているわけではないので、確証バイアス(すなわち感情)が大きく影響した結果を導き出しやすい(自分に都合の良いデータのみをピックアップしてしまう傾向)。
そのため、ある母集団の中で1人のサンプルを抽出した際、その人物が最高値または最低値であると考えるよりも、恐らくは中間値であると考える方が妥当だ。
二分探索法のような感じ。

行列推理だけのテストである場合と、行列推理を含め7項目のテストの場合と比較しやすいよう表を作ってみた。
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「行列推理が得意な集団」という場合、図中の受験者A、受験者Eのようなケースが該当する。受験者B,Cも「割と得意な方」というスコアに設定した。
この場合の「得意」は、世間の平均点より高いかではなく、自分の能力の中で行列推理をどのくらい得意とするかを言う。

/*
「あいつはオレより行列推理が得意なだけだ」という考え方は、行列推理だけの点数を比較した場合であって、それ以外の検査項目を比較した場合のことは一切考慮されていないため、より確証バイアス的な方向に流れやすい。全てにおいて上回るケースもあれば、主張どおり行列推理以外は全てにおいて下回る場合もあり、何も確定できる要素がない。
*/


例えばメンサのようにスコア(IQ)130が合格ラインだとした場合、行列推理のみのテストならば図中の受験者5人とも合格し、7項目の平均値を採用するテストならば、受験者Eは不合格となる。
世の中的に受験者Eは「行列推理だけ得意で他はそうでもない人」と言われる対象になり兼ねないが(ただし、それでも東大生の平均IQに達している)、他は7項目の平均値でも130を超えている。
受験者Dは、私のように行列推理が最も苦手で、もしかすると基準値ギリギリで合格したかもしれない(行列推理平均点を著しく押し下げる)タイプを示している。

そこで受験者EやDと出会う確率と、受験者A,B,Cと出会う確率はどちらが高いだろうかと考える。
1人の東大生と出会い、その人が東大で1番または最下位である可能性と、中間ゾーンに属する可能性のどちらが高いかという例えだ。

学力は高く、計算も速い人が社会に出てなぜ出世・報酬につながらないのかという点は、感情が邪魔してうまく行かないケースが多いんじゃないかと私は思っている。議論になった際、反証に追われている間に(しかもそれが確証バイアスによって特定の方向に引っ張られていて)相手が先に行ってしまうような。
最後は、どこまでいっても人間性ではなかろうか。

以下、Cambridge Brain Sciencesをやってみた結果。
参加者全体のスコアと比較したグラフが表示される。グラフの山(凸)の部分が平均値。
Perfomance Ratingに表示される%はパーセンタイルなので、上位2%に入ると98%と表示される。100%の時は上位1%未満の場合。

どんな感じの問題がすぐわかるよう、一問づつ添付した。
英語力が関わる問題は省略した。

苦手なはずの数唱が高く、メンサの行列推理が“まぁまぁ”くらいで、WAIS-IIIの結果と見事に一致している。

■Rotations
 下記下段の図のように、回転させた2つの図形が同じものか否かを判断する。
 結果:スコア277。かなりいいと思う。やや特殊レベルではないかと思う。
 始めて3日目の結果。すぐに伸びたため何度もやってみた。
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■Object Reasoning
 下記下段の図のように、3つの図形に対し4つめの図形が関連性・連続性があるか否かを判断する、いわゆる行列推理(Matrics Reasoning)だ。
 結果:スコア57。極めて普通のスコア。
 始めて3日目の結果。その後も引き続き何度もやってみたが伸びそうもなかった。
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■Odd One Out
 下記下段の図のように9つの図形の中から1つの仲間はずれを選択する。
 結果:スコア25。まぁまぁくらいだろうか。
 始めて5日目の結果。すぐに伸びたので何度もやってみた。
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■Digit Span
 数字を暗記する。4桁から順に増えていく。
 結果:スコア17。17桁の数字の暗記はかなり特殊なレベルだと思う。
 ※ただし、記憶ものはメモしたりビデオに撮ることができるので、第三者が立ち会わないインターネット上のテストの結果は対外的にあまり重要視されないので参考までに。
 始めて1日目の結果。すぐに伸びたので何度もやってみた。11桁くらいが普通で、1回だけ調子よく17桁に達した。その時だけ声に出して読み上げた。WAIS-IIIの数唱が高かったのは恐らく声から聴き取ったのが良かったのだろう。
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■Spatial Slider
 下記下段の図のように元の(最初に表示される)配列に戻す、数字のパズル。
 結果:スコア132。極めて普通かと思われる。
 小さい頃1-9までの数字の正方形のゲームを持っていたが、さほど発育に影響を及ぼさなかったようだ。
 始めて5日目の結果。何回もやってみたがあまり伸びなかった。

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■Feature Match
 下記下段の図のように2つの図形が同じか否かを判断する。
 結果:スコア272。若干特殊なレベルかと思う。
 始めて2日目の結果。すぐに伸びたので何度もやってみた。

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■Double Trouble
 RED RED BLUE BLUEといった具合に、文字の色と文字(単語)自体がバラバラになったものが表示され、更に(ダブル)同様にバラバラの2つの答え候補から正しい色(の名前)を選択する。下記下段の図の例では、BLUEと赤い色で書いてあるので、下の2つの候補のうちをREDを選ぶ。
 結果:スコア103。若干特殊なレベルかと思う。
 ※タッチパネルならもっと速いと思って、iPadで試してみたところ、Flashが動かないためパソコン&マウスの結果。タッチパネルなら120は間違いない。
 始めて10日目の結果。すぐに伸びたので結構ムキになってやってみた(笑)。

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■Polygons
 下記下段の図のように多角形(ポリゴン)画像が2つ表示され、右側の図が左側の図のなかに存在するかを答える。
 結果:スコア192。やや特殊な領域と言えるかと思う。
 始めて3日目の結果。すぐに伸びたので何度もやってみた。Retinaディスプレイでは精細すぎて微妙な違いが解りづらく標準解像度に変更し行った。その方がザックリ表示されわかりやすかった。

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■Hampshire Tree Task
 下記下段の図のような木(Tree)の枝に成った数字の玉を上から綺麗に列べる。
 結果:スコア104。最高点。この点に達するとそれ以降問題自体が表示されない。
 ※検索してみたところ、裏技(一度わざと間違える)で113点が取れるそう。ただ満点を採るだけじゃないこういう発想は素晴らしい。
 始めて2日目の結果。すぐに103点が取れ、後は感覚的な調整で104点に達した。
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WAIS-IIIの結果とほぼ同じなので、これで大凡の自分の知能が計測できるのではないかと思う。
参加者数も多いため(累計では何度かリセットされている様子)、パーセンタイルもそれなりに信頼に値するかと思われる。

以上、私のCambridge Brain Sciencesレポートであります。

次頁は、上位2%だからって50人に1人いるわけじゃないというパラドックス的なテーマ。

■現在 4/10ページ。
◀前のページ「オンラインIQテストの信憑性をメンサ&WAIS-IIIと比較。」へ。
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■目次
 1ページ:噂のメンサは本当に高知能なのか。実験台になってみた。
 2ページ:WAIS-III ウェクスラー成人知能検査を受けてみた。全額負担で。
 3ページ:オンラインIQテストの信憑性をメンサ&WAIS-IIIと比較。
 4ページ:Cambridge Brain Sciencesをやってみた。 現在ページ。
 5ページ:「上位2%」は100人に2人や50人に1人とは限らない。パラドックス的な。
 6ページ:知能レベルが高い人ほど人を信じやすく、低い人はあまり人を信じない?
 7ページ:言語性知能。片言の外国人との会話から考察。
 8ページ:知能、お金、容姿。○○だからいいってもんじゃないという不思議な理屈。
 9ページ:東大首席の山口真由女史の言う「俯瞰力」とは。
 10ページ:頭と心、理論(Logic)と感情(Emotion)。
 あとがき:知能指数とは。良き理解者へ。あとがき。
 別冊:色盲とIQ。色が絡むとIQ(判断力?)が著しく下がる。
 別冊:知能指数(標準偏差15,16,24換算表)と出現率をエクセルでまとめてみた。
 別冊:国別のノーベル賞受賞者数とメンサ会員数。
 追加少年からのお便り。
 追加知能検査で天才を探す欧米と、診断目的でしか使用されない日本。
 追加学力偏差値でいうところの上位2%とは。
 追加IQ 162以上を正確に測定できるのか。唯一の解答者は「運命の人」なのか。
 追加賢い人、賢くない人の特徴。IQ、学力、知識を束ねるのは性格(感情)。
 追加天才とEQ。スティーブ・ジョブズのEQは高いのか。

Photographer&Engineer: Charlie
JAPAN MENSA会員
AEAJアロマ検定1級(笑)

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by charlie-ls | 2015-09-01 12:05 | 【赤坂】ルチアーノショー寄稿ブログ

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