知能レベルが高い人ほど人を信じやすく、低い人はあまり人を信じない?

ずはおもしろい記事をご紹介したい。

知能レベルが高い人ほど人を信じやすく、低い人はあまり人を信じない傾向にあることが判明(英オックスフォード研究)
http://karapaia.livedoor.biz/archives/52156809.html


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記事本文はもっともとして、この記事の最後の「個人的な感想」に思わず惹かれた。
こういう聡明で鋭い洞察力を持った人をみかけると、是非バーでお酒でも飲みながら、語り合いませんかという気持ちになる。
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普通はその反対だと思われているんじゃなかろうか。
「頭が回る程、理屈ばっかりこねてて、疑い深くなる」と。

例えば前項の「黒塗りのベンツ」論。どういう人達か「わからない」(判断できない)からヤクザだと決めつける(堅気ではないだろうと疑う)。
最近聞かなくなった“心霊写真”」も同じだ。写真における技術的には何てことないことでも、何十年もの間「お化け」(心霊現象)だと疑われてきた。
いずれも検証能力があれば、何も疑わずに事実だけを知ることができる。

世の中、思い込み、勘違い、偏見が大半を占めている。
まずはそこから抜け出さないと、「思い込み」とは記憶(メモリ)から呼び出されているだけで、脳は何も計算(思考)していないのだから、人生がただの「引き出しの開け閉め」でしかなくなってしまう。
※ブラウザで言うとキャッシュからページを表示してる感じ。パソコンで言うとメモリだけ参照しててストレージを書き換えない感じ。

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人生の99%は思い込み―――支配された人生から脱却するための心理学

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とてもわかりやすくまとめられていてオススメの本。
※つまらないアフィリエイトを疑われたくないので(笑)、書籍の紹介にはリンクをはっていない。そう、人類はついに、良い商品を人にすすめると「アフィリエイトだ」と思うに至った(笑)。先進国ならではだ。

上記の本とは関係ないが、この5年程、毎年2つ以上自分の苦手なことをすると決めている。電気が流れない脳細胞が死滅しないように。
今年は本を読む(すぐ眠くなる)。もう1つはガーデニング(笑)。マリーゴールドを育てている。
去年は人前で歌を歌う(過去絶対やらなかったこと)。もう1つは頑張ってコンビニに出入りする(笑)。
一昨年は料理をする(生まれて初めて)。メモをする(信じられない)。レシピや調香時の分量とか。
音楽でも、何曲書いても一度も譜面を残したことがないくらいメモらない私。
*/



る時美容室で、隣のお客さんが何かが当たる・当たらないの話をしていたので、私の担当の女性に話しかけてみた。
「宝くじ当たったらどうしますか?」
一瞬パッと顔が明るくなったかと思ったら火を消すかのように「でも」と始まった。
自分の中で「宝くじが当たるとこうなってあぁなってそうなるから」の続きから話し始めたようだ。
「人生お金が全てじゃないですし」ときた。質問の答えにはなっていない(笑)。
私は黙って彼女の考えを聞くことにした。
「お金があれば幸せになれるっていうものでもありませんし」「怖いです」と続いたので、「何が怖いんですか?」と訪ねた。
「だって」と来た。おそらく最初の「でも」つながるストーリーだ。
「今までの積み重ねとか運とか全部使い果たしてしまいそうですし」「それで人生が終わっちゃいそう」と言う。
私はその理屈が全くわからず、「お金が全てじゃないんですよね?」と聞いてみた。
「はい。そう思います」と真顔で応えるので、「お金が全てじゃないのに宝くじが当たったら人生が終わるんですか?」と質問した。
「えぇ〜、だって大金じゃないですかぁ」
私にはやっぱりわからない。
「何で運を使い果たすんですか?」と聞くと、「自分だけそんなにいいことが起きていいのかなって」と来た。
もう一度尋ねた「ということは、やっぱり大金がもらえる=いいこと=ラッキーだと思ってるんですね?」
彼女はハッとした顔で、「ホントそうですね。そうなっちゃいますね!」と目が覚めたのか、顔の曇りがとけた。
「貴女は、自分の人生を宝くじ以下だと思ってるってことですよね。使い果たしてしまうってことは。宝くじと相殺すると全部なくなる計算で」と言うと、少し考えて「はい。怖いです。自分だけ幸せになるのは。私にはもったいないですし」と結論付けた。

「お金が全てじゃない」の手前の「でも」「だって」から大凡の心理は読み取れるので、本当は質問は特に必要なかった。

「お金が何か貴女に悪いことしましたか?」と聞くと「いいえ」
「宝くじ当たったことのある人に会ったことありますか?」「いいえ」

そして最後に「宝くじってそもそも本当に当たるんですか?」
出た(笑)。
自分が当たらないからって宝くじ自体を疑っちゃだめでしょと私は思う。
公認の、私が知る限り第一勧業銀行時代から続くみずほ銀行の宝くじそのものを疑いますか。
「(当選者が)周りにいないから」という理由で。
ならば自分が所属する母集団には目を向けないのだろうか。間違いなくその方が早く結論に達するはずだ。

さもなくば、昔からある当選番号を決める際の映像も、当選者のテレビ出演や雑誌のインタビュー、インターネットでの取材など、全てが嘘ということになる。
ご紹介した本の表紙とおり、変な理屈に「支配」された感情だ。

そして、本当に当たった人達を「嘘」つき呼ばわりすることになる。
これが一番良くない。他人も巻き込んでしまうから。

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これに疑問を持ち、2006年頃からだろうか、私はサッカーくじBIGを定期的に買うようになった。
ちょうど3年くらい経った2009年以降、毎年夏〜秋にかけて2等の200〜300万円が1回当たっている。毎年欠かさず。
だから少なくともBIGは実在すると断言できる(笑)。
当選金が振り込まれた際の通帳の表示も、たまに見かける当選者のインタビューなどのものと同じだし。誰も嘘をついていないことがわかる。

多分、一度当たると微塵も疑わなくなるので(最初から疑っていないが)、その後は連続して当たるんじゃないかと思う。
*/

成長過程でいつのまにか間違った理論・理屈が頭に入り込んでしまい、それが感情に出てしまっている例だと思う。
信じるべきところと疑うべきところが逆だ。

これは「上位2%」の偏りについての感じ方と同じ系統だ。

私は、勝手に疑うだけ疑って、時には中傷さえして、でも「本当だった時」に、疑った人間は何も制裁を受けないことを疑問に思うことがある。
オリンピックのロゴのパクリ問題や、偽ベートーベンにしても、疑う価値のある物は、疑うことで時として正義が果たされることがある。
が、疑ったけど本当だったという時、真実を語っていた人だけが傷ついて終わりでいいのだろうか。


も考えず、ただ他人を疑うとこうなるという事例がある。

海外の20代女性が超ダイエットに成功! ビフォーアフター写真が「嘘だ」と指摘され、決定的な証拠を投下
http://nlab.itmedia.co.jp/nl/articles/1507/30/news146.html


ニュージーランド出身の20代の女性が、11カ月かけて体重169キロから約84キロの減量に成功したという話。
これが散々「嘘だ」と騒がれたらしい。
信じてもらえなかった本人は、ある1枚の写真を公開した。
※写真は上記記事をご覧いただきたい。

自分が痩せられないからなのか、ダイエットに成功した人に「嘘だ!」「証拠見せろ!」と騒ぎ立て、いざその“証拠”を見せられると、痩せる勇気すら失われるんじゃないかという程の衝撃的なサンプルだ。
「証拠見せろ!」と迫るのは、信じたい証拠であり、でも騙されたら格好悪いし、鵜呑みにしたくないという心情の表れだろう。過去に変な物でもつかまされたのかもしれない。

でも要するに、「その痩せる方法を教えてください。お願いします」ということなんだが、そう言えない人達のようだ。

しかしようやく手にした、ついにたどり着いた真実の先には、考えもしなかった結末が待っている。
成功した先にまた新しい(しかも未知の)悩みが。
それも解決方法が手術だ。
一難去ってまた一難。

人間、自分の今の悩みを既に悩み、その先の悩みに悩んでいる人がいるということを忘れてはならない。

頭を使う人ならば、約170キロから半減したと聞くと「余った皮膚はどこにいくんだろう」と考える。ゴムみたいに都合良く縮んではくれないから。
家計簿的には「洋服買い換えるのにお金かかるね」とか。どんなにゆったりな服だとしても、5Kg〜10Kg毎に買い換えなくてはならないだろう。
普通そんな会話になるはずだと私は思う。

それが「嘘だ!」と疑ったものは本当で、自分が思いもしなかった衝撃を浴びせられると声を失う。
そして「事情を知らなかった。疑ってごめんよ」と言うくらいなら、発言する前に少し考えた方がいいんじゃない?と私は思う。

ダイエットに成功した彼女は、辛い思いをしてまでこの証拠写真を公開する必要はあったのだろうか。
「ここから先は有料」(Paypal表示)でも良かったんじゃないだろうか。
テキトーなダイエットサプリにリンク張ってアフィリエイトで稼ごうとか思わなかっただろうか。思わないんだな。先駆者っていうのは。自分自身が真実を知ってるから、そこで嘘つこうとはしない。水の泡になるから。

ノウハウどころか、こんな事例を自ら無料で示してくれるいい人がどこにいるんだろうか。
と私は思う。

そして嘘だと罵っていた人達は、彼女を「実験台」として自らの人生の教訓として心にしまい込む。
少しは「感謝」しただろうか。
人を騙して利益を得ることを詐欺罪で裁くように、事実に対して嘘だと批判し、本当に事実だった場合に責任を取らせるため、中傷罪を設けた方がいいんじゃないかと思う。そうすれば少しは考えてから発言するようになるだろう。

人にとやかく言ってないで、自分でやってみなさいという話ですな。


IQの差が20開くと、会話が成り立たないという説がある。
会話は成り立つが、成り立たせようという気持ちが保てるかという点と、見えているものが明らかに違うという事実はそのとおりだと思う。

これは、「髪を切ったのに彼が気づいてくれない」という女性の心情に似ている。
多くの場合、女性はこれを「男性は何も気づかない」と批判する。

しかし「男性は」ではなく、「その女性がこれまでに出会って、髪を切ったことを気づいて欲しい男性は」に過ぎないのだが、そこをちゃんと考慮する人は少ない。もしかすると気づいて欲しくない男性達が沢山気づいていて、むしろ「男性はよく気づく」可能性も検討する必要があるが、ヒトは興味のないものを統計に含めようともしない。これも確証バイアスのなせる技だ。
しかし、もしそうだとすれば、この女性が好きになる男性は、決まって鈍感かその女性に興味がない(一方的な恋)だということになる。そうなると批判の対象は男性ではなく、見る目がない自分自身であるはずだ。だが都合が悪いのでもみ消そうとする。

先ほどの宝くじと同じで、相手を疑う前に、自分や自分が所属する母集団のレベルを疑った方がいいと思う。

或いは、「髪が長いのが好きだったのに何で切ったの?」的な。
空気読まない感じの女性に、そこで言いづらいし。
「だったら言ってくれたら良かったのに!」
今度は言わない相手のせいで、聞かない自分のせいにはしない。

そんな人に時間を割いて説明をするだろうか。
私はその理屈がおもしろいので、朝まででも話をするしいくらでも愚痴も聞くが、それは暇だからであって、普通は「明日も仕事があるからもう帰って寝る」と言って、そのまま連絡が途絶えるんじゃなかろうか。それが世の中だと思う。

ま、実際はわからない。興味がないだけかもしれないし、本当に気づかないのかもしれない。
でも女性の心理は、感情論として成り立つ。気づいてほしいのに気づいてくれない。
理論ではなくとも成り立つ。

IQの差が20違うと会話が成り立たないというのは、その辺の観点から見たら理解に光が差すかもしれない。
※一般的にはIQが高い人が自分よりも低い人を見下して発言しているように捉えられるが、私はこのテーマを違う観点から見ている。「感情」という側面だ。

例えば未完成の壁紙でもタイルでも何でもいいが、似たような連続する図柄を見ても「何だただの幾何学模様か」と通りすぎた人に対し、規則性や法則性、関連性を見いだし、「この隣にはこの柄が来る」と感じた人は、後に「さっきのあれ、あと3枚増えるよね。次の柄は多分こう」と描き表しても、前者は何の事かわからない。場合によっては説明しても通じないかもしれない。

これが行列推理的な要素。
日常の変異に気がつくか。意味のないものだと思われていたものに、意味があることに気づくか。
危うく捨てられるかもしれない運命だった価値あるものに気づくか。
無駄な思い込み、勘違い、偏見、差別意識に気づくか。
わからないことを検証しようとするか。ただ思い込まずに、自分で調べてみよう、確かめてみようとするか。
そこで「アンタも暇ね〜」という人とは間違いなく会話は成り立たない。成り立たせようという気力が沸いてこないから。

この差が大きければ大きい程、大切にするものが大きく異なる。
心が離れると「会話が成り立たない」ことになる。
気づいてほしいことに気づいてもらえない。説明しようとするとめんどくさがられる。他の解る人と話すとやきもちをやかれる。説明を省きわかり合えなくていいと判断すれば会話が途切れる。そんな感じだろうか。

同じものを見ていても、脳内では全く別ものとして情報化されているという事実だ。
そこで目撃証言が人によって違うという問題が起きる。目の前で起きた事実は同じはずなのに。

「じゃぁIQ高いならわかりやすく説明してよ。それができないなら賢いとは言わない」と注文を付ける人もいる。
よく考えたらただの逆切れだし、教えを乞うどころか「要求」だ。ダイエットの話と同じだ。理屈が「身代金」並みだ。人のもの奪っておいて返してほしければお金もってこい的な。

色盲の私が、「色わかんないからわかりやすく教えろ!」と迫るのはおかしいと自分でわかる。でもわからない人もいる。

が、重要な点は、IQが高いから優しいか親切か性格がいいかは関係ない。
「わからない人に説明する時間がもったいない」という人もいるし、「逆切れしてる人に説明する義務があるかな?」と機嫌を損ねる人もいる。
そもそも保護者でも先生でもなければ、お金もらってる相談役でもないのだし。

そしてしまいには「IQ高いヤツって性格悪いよね」という噂になる。
「美人は性格悪い」みたいな。
私の周りの美人はイチローの打率よりもはるかに高い確率で性格がいいし純粋だ。

IQが高くなくても、後輩や新入りスタッフに教えるのをめんどくさがる人は多い。
「何度言ったらわかるの」「覚えられないならメモしてよ」「それは昨日言ったでしょ」
最後は「自分がやった方が早い」(要するにそれは「アンタいらない」という考え方)という人はとても多い。
かといって企業は、性格が悪いから解雇したりはしないから気づいていない人が多い。

IQが高いから性格が悪いんじゃなくて、IQは平均でも低くても性格悪い人はいる。
むしろ人口的には(98%を占めるのだから)明らかに後者の方が多い。

美人は性格が悪いという主張をする人に私はいつもこう質問する。
「性格の悪い美人と、性格の悪い不細工は、貴女のランキング的にどっちが上なの?」

身も蓋もないとはまさにこのことか。

批判の根拠が間違っている。
好きか嫌いかならその人の勝手だが、○○はこうだ!という決めつけ論は、該当しない部外者まで傷つけてしまう。
受動喫煙どころの騒ぎではない。
が、本人は受動喫煙と比較されたら、真顔で受動喫煙の方が迷惑だと断言するだろう(笑)。

自分の感情論が、他人を、部外者までをも傷つけている可能性にまるで考えが回らない。
これは問題だ。

そう感情論の話だった。
もし相手のことが「好き」なら状況は変わるんじゃなかろうか。
女性が男性のことを好きになっていちばん最初のデートの時、もし男性が髪の毛を切ったことに気付いてくれなくても、それでもうきっぱり止めにするだろうか。「中途半端にためらいながら切ったから気付いてもらえなかった」とか、自分を責めてみたりしないだろうか。
好きで好きでたまらない同僚なら、「自分でやった方が早い」なんて仕事を奪わずに、手取り足取り教えてあげる時間を引き延ばしさえしないだろうか。
IQの差が大きく離れていても、相手のことが好きなら、相手が興味を持つ話題を探さないだろうか。
こうして考えると、「成り立たない」のではなく「成り立たせる合理的な理由がないことが多い」と考えられる。それはすなわち感情に左右される領域だ。よってIQが高くなくても日常的に起こりうること。


う1つこんなシーンをよく見かける(人を信じる、信じないのテーマで)。
直接会って話しましょう。顔を見て、目を見て。
それが一般的だから悪いとは言わないけど、そう言う人程よく騙されるというか、疑うべきところと信じるべきところが真逆な人が多い。
直接会って話すと証拠が残らないし。騙す方には都合がいいんじゃないか。
でもなぜかこういう(会って話す系の)人って文書やメールを嫌う。
自分が喋った内容が証拠に残ることを嫌っているのか、相手の顔を見ないと気がすまいからなのかはわからない。
そして「誠意」を重要視する。
会って顔見せて目を見て話すだけで「誠意」になるんなら、誰だってやりますな。
ここが大きな問題。

ちゃんと出向いた。目を見て話した。真剣なまなざしだった。スーツ着てネクタイして髪も綺麗にセットして、背筋を伸ばして、真面目そうだった。

という自分の判断に頼りすぎじゃないだろうか。
むしろ、そういう「行い」を評価しているだけで、真実を見抜く力は欠けていないだろうか。
それじゃただのナルシズムだ。自分が気に入っている行動をしたかどうかでしかない。それじゃ国が変わり文化も違えば通用しない。

だからペテン師や詐欺師がいなくならない。
「この人は、会ってちゃんと目を見て、最後に握手でもすれば信じてくれるんだな」と考える。
文書と違って証拠も残らないし、これとないチャンスだ。

あるダンス教室を経営する女性が言っていた。
日本人は挨拶のハグやキスに慣れていないので、外国人の生徒や先生と出会うと、そのハグやキスを信じ過ぎる傾向があるそう。とても近い存在に感じるらしい。
そこで何かパーティーをするとか人員を選ぶという時に、自分に声がかからなかったことで「裏切られた」とさえ思うそう。
でも相手から見ると、名前を覚えていない可能性もあるし、ただ「挨拶したことのある人」でしかない。何も裏切ってはいない。
外国の挨拶の習慣を知らなかっただけだ。

挨拶のハグをしたからキスをしたから信じる・信じないじゃない。
ハグもキスもしなくても、信じる・信じないは本来変わるべきものではない。

前述の「会って話を」のケースと同じく、その「行動」(手順)を信じているだけにすぎない。
悪い奴は顔を出さないとか、普通ハグとかキスはしないという過去の習慣・伝統から予測しているだけで、目の前にいる本人を見て感じ取ろうとはしていない。

まさに思い込み、偏見、勘違いの代表例だ。
そして科学者は、そういった人間の当てにならない勘や感情を信用しなくなった。

うそを見抜く確率90%、バーチャル入国管理官エルビスが米国境検問所にテスト配備される
http://karapaia.livedoor.biz/archives/52097820.html


「嘘泣き、痛いふり」はもう通用しない。人間の嘘の表情を見抜いてしまうコンピューターシステムが開発される(米研究)
http://karapaia.livedoor.biz/archives/52159273.html


ライ・トゥ・ミーのカル・ライトマン博士のように微表情を読み取るわけですな。

これがまた、コンピューターの世界でもこんなやりとりが多発する。
「機械が人間の全てを読み取るなんて不可能だ!」「確率90%って書いてあるじゃない」

ヒトは、わからないものが怖いのかもしれない。
だから誰も言っていないのに「人間の全て」なんて思い込んでしまうのだろう。「いつかはそうなるに違いない」という恐怖心の反動で。
見方を変えたら感情や偏見のないコンピュータなら、今までお局さんや古株さん達の感情的・ひいき的な評価に悩まされてきた人達には朗報だ。本当に仕事ぶりだけを判断してくれるんだから。

科学者も当然正答率とエラー率くらいは計算しているんだし、急に現場から人をなくすわけではない。
(上記のニュース記事の例なら)正答率が90%を下回る人員は減らされるかもしれないが、それを上回る人員はスペシャリストとして、削減されたコストの一部が報酬に上乗せされるかもしれない。「スーパーレコグナイザー」として。

次項では「会話」(コミュニケーション能力)について探ってみたい。

■現在 6/10 ページ。
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▶次のページ「言語性知能。片言の外国人との会話から考察。」へ。

■目次
 1ページ:噂のメンサは本当に高知能なのか。実験台になってみた。
 2ページ:WAIS-III ウェクスラー成人知能検査を受けてみた。全額負担で。
 3ページ:オンラインIQテストの信憑性をメンサ&WAIS-IIIと比較。
 4ページ:Cambridge Brain Sciencesをやってみた。
 5ページ:「上位2%」は100人に2人や50人に1人とは限らない。パラドックス的な。
 6ページ:知能レベルが高い人ほど人を信じやすく、低い人はあまり人を信じない? 現在ページ。
 7ページ:言語性知能。片言の外国人との会話から考察。
 8ページ:知能、お金、容姿。○○だからいいってもんじゃないという不思議な理屈。
 9ページ:東大首席の山口真由女史の言う「俯瞰力」とは。
 10ページ:頭と心、理論(Logic)と感情(Emotion)。
 あとがき:知能指数とは。良き理解者へ。あとがき。
 別冊:色盲とIQ。色が絡むとIQ(判断力?)が著しく下がる。
 別冊:知能指数(標準偏差15,16,24換算表)と出現率をエクセルでまとめてみた。
 別冊:国別のノーベル賞受賞者数とメンサ会員数。
 追加少年からのお便り。
 追加知能検査で天才を探す欧米と、診断目的でしか使用されない日本。
 追加学力偏差値でいうところの上位2%とは。
 追加IQ 162以上を正確に測定できるのか。唯一の解答者は「運命の人」なのか。
 追加賢い人、賢くない人の特徴。IQ、学力、知識を束ねるのは性格(感情)。
 追加天才とEQ。スティーブ・ジョブズのEQは高いのか。
 追加オンラインIQテストを標準化する。本物の値に近づけたい人のために。
 追加優れた能力は“発信”しよう。自慢ではなく事実を示せばいい。
 追加メンサ会員と東大生はどっちが“強い”のか(笑)。
 追加IQベースの児童英才教育は注意深く進める必要がある。
 追加都合良く曲解されているEQ。元々農耕民族の指標ではない。

Photographer&Engineer: Charlie
JAPAN MENSA会員
AEAJアロマ検定1級(笑)

チャーリーのタンブラー(毎日更新、日記・ブックマーク的な)


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by charlie-ls | 2015-09-07 10:04 | 寄稿ブログ

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