ロシア通貨「ルーブル」安が進んでいる。
2016年 01月 19日
2014年の01月と比べても、日本円に対し半分以下になっている。
既に日本で生活していて仕事をしている人が、日本円をロシアに持ち出すなら現地でいい生活ができるが、現地でお金を貯めて「日本に行こう」(留学など)と思っている人は、2年前と比べても2倍のお金を用意しなくてはならない。更に厳しいウクライナは言うまでもない。
日本人がモスクワに家を買おうとか、現地企業を買収しようというのなら、為替の面だけ見たら現在お買い得だ。
ただし原油も下げ止まらないので、更にロシア経済が悪化するかもしれないことを考えると、私ならまだ様子を見る。
5年程前、ロシア政府は「原油が70ドルを下回ると、財政赤字が生じる」と言っていた。現在29ドル台だ。あと1年で破綻するという説もある。
日本は、ロシア経済の影響はあまり受けないと考える人が多いが、10年前はロシア(厳密にはBRICs=ブラジル、ロシア、インド、中国)投資ブームだったので、ほとんどの金融商品にロシアものが含まれていた。あれからちょうど10年(多くの金融商品の満期)を迎える頃にこのルーブル安では、例え投資対象が上手く行っていても、日本円に換金するときに半分になってしまうということ。
当時は、預金しているだけでも金利が10%程もらえるという理由でルーブルを買う人も多かった。高金利通貨とか資源国通貨とは無条件に人気があったものだ。
が、10%もらっても半分になったら儲からない。トルコリラなどもそうだ。
金融ショックというのはこうして目に見えづらいところで生まれる。
私は頑なに円高派だったので、海外投資は一切しなかった。常に外貨売り、日本円買いというポジションだった。
日本は円安で景気が良くなるので、ルーブル高の時にこぞってロシアに進出していた。トヨタも含め(サンクトペテルブルクに工場を作った)。
いざルーブルが安くなった今、ロシアに進出しようとする人・企業がいないのを見ると、とことん日本はお金が出ていく仕組みだなと思う。
海外旅行もそうだ。円安の時にボーナスが出て海外旅行ブームが訪れる。
本当は円安の時に出たボーナスを貯めて、円高の時に海外に行くべきだ。
義務教育で為替の勉強に時間を割いた方がいいと思う。
そもそも社会の授業中に、一度も名前すら出てこなかった会社が現在活躍しているし、当時なかった会社さえもある。
昔のように10年前の大企業が、生徒達が大人になる10年後も成功しているとは限らない時代なので、過去(歴史)よりも、仕組みそのものを学んだ方がいい。
今年20歳になる人が生まれた頃(1996年)、米アップル社は倒産しかかっていた。
今では世界最大企業だ。
何を学ぶか、精査すべき時に来ている。
JAPAN MENSA会員
AEAJアロマ検定1級(笑)
■チャーリーのタンブラー(毎日更新、日記・ブックマーク的な)