ブスとかデブとか、不細工とか“生理的に受け付けない”とか。

今回はこのテーマ。

【ELLE】“ブス”が世界を変える ~美に屈しない女性たち~|エル・オンライン
http://www.elle.co.jp/fashion/pick/ugly_change_the_world16_02

に書くことがあるだろう013.gifと言われそうだが、このテーマ、実は結構「根」が深い。

とても難しい問題だが、そもそも論からいくと、内緒話とかではなく他人から直接「ブス」と言われる場合(日本は比較的平気で言う文化だったが)、発言した側は「相手から嫌われても構わない」心境で発していると思う。だとすれば外見ではなく人間を嫌っている。その「嫌い」さを表現するために外見を攻撃している。そこから先(どういう言葉を使うか)は育ちや知性(語彙)、教養とかマナー、デリカシーの問題だ。
※「語彙」で言えば、日本人女性は大人の外国人女性に「カワイイ」と言って怒られることがある。

見方を換えると「美人は性格が悪い」と言い出す人と同じだ。その美人がとても仲の良い友達だったらそんな「口撃」はしない。嫌いだから「美人を鼻にかけてて性格が悪い」と周囲に言いふらしたいのだろう人が多い。「見た目がいいとろくなことない」「チヤホヤされてて自分じゃ何もできない」と言いだす人もいる。自分が美人だと自分まで攻撃対象になるので、当然自分は美人じゃない人が言い出す。

そこで重要なのは、個人個人で明らかに「美人」という判断基準を持っているということ。そして、外見は攻撃材料であって、本質的には人そのものを嫌っているということ。

/*
これらの心理は、
知能、お金、容姿。○○だからいいってもんじゃないという不思議な理屈。
http://lscharlie.exblog.jp/24473138/
に詳しく書いている。
*/


見た目が悪くても(こんにちの平均的な感覚において)、好きな相手に「ブス」と言う放つ人は少ないはず。褒め言葉ではないことを知っているから。


近の「ありのままの自分」論争は若干危険な香りがする。

美人とかブスとか、見る側のとても主観的な感覚だ。コーヒーの味の好みや、スイーツの好きな甘さ加減と同じ「好き・嫌い」でしかない。「真・偽」とか「正・負」「善・悪」ではない。しかし、コーヒーやスイーツは言い返したり鬱になったりしないだけで、日頃から人間は、どこかの誰かが心を込めて作った「作品」に言いたい放題ケチを付けている。そして、売れる、売れない、流行る、流行らないが決まり、必然的に「成功者」か「凡人」かの判断材料とさえなる。
例えどんなに「こちらの商品の方が身体にいいですよ」と言われても、ほとんどの人は、自分の好き・嫌いを曲げない。

それが人間の外見に向けられているというのがこのテーマだ。

実際に「ブス!」とか「不細工ヤロー!」と発言しなくても、自分からは絶対に話しかけもしない相手がいるはずだ。女性なら「生理的に受け付けない」という相手などだ。職場の上司ですらソレが理由で言うことを聞かない人もいる程。が、そこは「世渡り」術も身につけて、直接罵ったり批判したりしないだけで、受け入れているかというとそうではない。「生理的に受け付けない」のだから、「ブス」「不細工」よりも絶対的な拒絶だ。

理解と共感は違うし、受け入れていることと無視していることも違う。

例えこの先、誰も“ブス”とか“不細工”という言葉を使わなくなったとしても、人の好みは変わらないので、みんなが一律ヌードになっても、ビキニでキャットウォークを歩こうとも、それを見たいと思う人の数には圧倒的な差があることも変わらない。

向かい側のマンションの窓辺に、裸の女性(男でもいい)が立った場合、カーテンを閉め、迷惑行為または公然わいせつや猥陳罪で訴えを起こす人もいれば、気分よく眺める人もいる。同じ行為をしていても、相手の受け止め方で起こりうる未来が異なる。これも相手の好き・嫌いであり、発信側が制限したり指示したりできるものではない。


記の記事が興味深い。

エイミー・シューマー、テイラー・スウィフトの脚が気に食わない?
http://www.elle.co.jp/culture/celebgossip/amy-schumer_16_0218


「テイラー、それは太ももの隙間じゃないわよ。これが太ももの隙間」とコメントした

とあるが(エイミー・シューマーはこのテーマの張本人)、細い太ももを否定している時点で、太い太ももも否定される対象になる。

争いの始まりだ。争いには勝敗が生まれる。

私はテイラー・スウィフトのような体型は好きじゃないし、個人的には痩せすぎだと思うが、終いにはキリスト教とイスラム教のような論争になるんじゃないかと懸念している。「お互いを受け入れること」という主張から始まり、最後は結局どちらが正しいと勝敗を付けたがるような。

ましてや自分の写真に「完璧な、女性」とキャプションを付けている時点で、世の中で良しとされている体型論を“是正”したいという「介入」心理が見え隠れする。

恐らくはいずれ科学者達から現代の気候や生活環境下において、解剖学的、生物学的に最も「理想」と思われる体型の3Dモデリングが示されるだろう。ソレに自分が近いか。人々の興味がソコに移った時点で、議論の当事者など一瞬で忘れされられてしまうものだ。

健康であれば多少太っていようと痩せていようとソレでいい。
が、他人の好き・嫌いまでは変えられないし、介入すべきではない。

最近は、こういった論争の影響を受けてか、雑誌の表紙にプラスサイズ(標準よりも+)のモデルを使ってみたり、批判をかわすためにメディアもあれこれ試行錯誤しているようだが、プラスサイズじゃなくて標準サイズでいいんじゃないかと思うし、そもそも消費者(読者や視聴者)が求めているものかどうかという、相手目線が塗りつぶされていっているように思う(「好み」を聞けば需要の多い「流行」が「真」となるから)。そのうち自分の好みも言いづらい時代になりそうだ。早い話押しつけ発信であり、いい傾向とは思えない。

BMIと適正体重
こちらで計算できる。

BMI指数は「22」が“もっとも病気になりにくい”とされている。
私は21.77。10年間維持していて、それ以前は普通体重の範囲内でもっと痩せ形だった。健康第一だ。

チャーリー(
JAPAN MENSA会員

AEAJアロマテラピー検定1級
AEAJ認定アロマテラピーアドバイザー
AEAJ認定環境カオリスタ
AEAJ個人正会員
JAMHAメディカルハーブ検定1級
JAMHA認定メディカルハーブコーディネーター

チャーリーのタンブラー(毎日更新、日記・ブックマーク的な)
by charlie-ls | 2016-07-11 13:43 | 個人ブログ

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