目を見て話すと、かえって逆効果になる可能性。
2016年 12月 11日
アイコンタクトは「説得に逆効果」の場合も|WIRED.jp
http://wired.jp/2013/10/08/eye-contact-may-not-be-a-social-cure-all
2013年の記事だがオモシロイ。カナダのブリティッシュコロンビア大学の調べ。
『知能レベルが高い人ほど人を信じやすく、低い人はあまり人を信じない?』の後半に書いた内容と似ているので今更ながら取り上げてみたい。
多くの人は世の中の習慣や「言い伝え」的なものに惑わされているというか、信じ込まされている。言い換えると、物事を考えた上で受け止めているわけではなく(流動性知能を使わない)、知識や記憶によって、他の誰かが正しいと言っていた事と照合するだけの判断しか行っていない(結晶性知能しか使わない)。
パソコンとコピー機を比べるならコピー機的だ。
「目を見て話すのが真摯な態度」と習えば、都合が悪い人ほどそう振る舞うようになる。当然、人を騙すことで利益が得られるペテン師はちゃんと目を見て話すだろう。一般人であっても、自分自身にやましいことがあればあるほど、「目を見ないで話すと怪しまれる」と自分を“正す”から、必死で相手の目を見て話す。そして聞き手はまんまとソレを信じてしまう。信じた理由は「あの人はちゃんと目を見て話した」というどうでもいい根拠で。
※トリックがバレているマジックに何度も驚く人と同じように見える。目を見て話せばちゃんとした人と思ってもらえると知れ渡っているのだから。
会社の面接に行くのに、短パンとサンダルとリーゼントで行こうとは誰もしない。過去どこかで「印象が悪い」と習ったからであり、人は不安な時ほど教科書通りに振る舞う。
動物の世界では、アイコンタクトは時として「競争的または敵対的」なものであり、攻撃や対立を表す。相手を説得したり、議論の味方につける行為というより、相手を身構えさせる行為だ。
犬から直接聞いたわけではないが、犬同士も目を合わせないのが社交の基本らしい。敵意はないという意思表示。
ヒトが動物界のルールに反する理由があるとすれば、感情やプライドによるところが大きいので、恐らくは「目を見て話す」は、相手が自分の話に興味がなさそうな事に腹を立てた人がこっちを向かせる方法として編みだし定めたルールだ(笑)。
記事にある、口元を見て話を聞いた人ほど説得されやすかったという点、これは女性を見ているとよくわかる。目を見て熱心に話しを聞いている女性よりも、口元に目が行っている女性の方が、話し手に夢中であることが多い。
話し手に歯くそでも付いていない限り、女性は話しにのめり込んでいるか、異性として吸い込まれているかのどちらか。※同性の場合もあるかもしれない。
日本人女性はシャイなのであからさまには表面化しないが、これが積極的な欧米女性となると、こちらが覚悟を決めなきゃいけない(笑)くらい前のめりになってくる。口元を見て話を聞いている人の傾向として。
ただの感覚値だが、目を見るのは査定。調査。疑い。口元を見るのは、少なくとも「生理的に受け付けない」相手ではない“受け入れ”段階にあるように思う。女性の場合だが。
聞く側としても、「目を見て話を聞く」ことが誠実さの証として伝統的にインプットされているため、気に入られたい(面接とか相手が立場が上とか)時ほど無意識のうちに優等生的にそう振る舞う人が多い。ただし、教科書に沿っている間はまだ一定の距離を保っている。理性優先の段階だから。
表情分析官達は、プロのイカサマ師や訓練を受けた軍人、工作員達の表情や行動から、セオリー通りにプロファイリングできるはずがないことを知っているので、不随意筋を読み取り分析する。不随意筋とは一般的に平滑筋と呼ばれる自律神経支配の筋肉で、余程の変態でない限り自分の意思で動かすことができない。
抗コリン薬(アセチルコリン抑制=副交感神経抑制)やβ遮断薬(アドレナリン抑制=交感神経抑制)などの投与で自律神経自体を人為的に操作されていると、半笑いで泣きながら激怒しつつあくびをしたりできるかもしれないが(試してない)、基本的に不随意筋は心理(脳内)に忠実に動く筋肉とされている。
分析側が優秀になると追われる悪党も進化しいたちごっこになり、究極的には、本人もソレが嘘だと知らされていない(何も疑っていない)状態で実行させられることが多い。そうするとポリグラフ(いわゆる嘘発見器)だろうとfMRIだろうと、本人の中では事実だから検査上も事実として通ることになる。
※事実だと刷り込まれている状態ではダメ。洗脳と同じだから、心のどこかに不安要素を抱えている可能性があるので、嘘とか事実とか何も気にもしていない状態が本当の自然体だ。
目をじっと見て会話している最中に、「ガン見」を超えて目玉が飛び出しそうな表情を見せる人がいる。それは誠実さとは関係なく、交感神経の興奮による散瞳症状だから(同時に気管支が拡張しより酸素が必要になるので胸呼吸になる)、ズバリ真実を見抜かれて驚いている(そして言い訳を考えているも含む)か、怒っているかだから、割と穏やかでない状況になりつつあると受け止めた方がイイかと思う。
アロマテラピーで解剖生理を学んだついでに、日常的に見かける行動や表情を1つ1つ人間に備わった本来の反射・反応と照らし合わせてみると、形式的かつ表面上のものが多く(社交辞令的な)、見た目と実体がまるで違う世の中だと改めて感じた。
「微表情」の分析を取り上げたドラマ『ライ・トゥ・ミー』(米/2009-2011)はとてもオモシロイのでオススメしたい。
JAPAN MENSA会員
AEAJアロマテラピー検定1級
AEAJ認定アロマテラピーアドバイザー
AEAJ認定環境カオリスタ
AEAJ認定アロマテラピーインストラクター
AEAJ認定アロマブレンドデザイナー
AEAJ個人正会員
JAMHAメディカルハーブ検定1級
JAMHA認定メディカルハーブコーディネーター
ITパスポート試験合格(笑)。
情報セキュリティマネジメント試験合格
■チャーリーのタンブラー(毎日更新、日記・ブックマーク的な)