民度の高い日本人アピールと思い込み。 <自由部門>
2017年 01月 19日
<外国人犯罪デマ>被災地半数聞き86%信じる | 河北新報オンラインニュース
http://www.kahoku.co.jp/tohokunews/201701/20170116_13008.html
面白い。
2011年の東日本大震災以降特に、災害時に略奪や強盗などが起きない日本をアピールする傾向が強まった。
その比較対象として、日本にいる外国人が日本人よりも悪いことをしてくれないと、外国人もちゃんとしているじゃないか(=結局大差ない)となるので、「外国人犯罪が急増した」ことにし、実際の現場を見たわけでもなく実に86%がそのデマを信じるに至ったという、日本人の精神性が面白い。
いや、ホント冗談のように、何か凶悪な事件が起きる度に「中国人だろう」とか「朝鮮人だろう」というコメントを見かける。日本人はそういうことしないし的な。そして余所の国は「民度が低い」が始まる。
自分の有意性が示せない場合、他者を下げるというのはよくある手段だが、早い話「でっち上げ」で自分達があたかも民度の高い人種であるかのように演出したにすぎない点がまた面白い。
日本人が大人しく相対的に行儀が良いことは事実だと思うが、アメリカなどの多民族国家のように、日頃の人種差別による恨みや憎しみ、うっぷんなどが少ない分、爆発しにくいと私は考えている。
すなわち「血」や「遺伝子」ではなく環境要因だ。
常日頃から、黒人であることが原因で長い時間待たされたとか、たらい回しにされたとか、商品を売ってもらえなかったとか、ヒスパニックだから給料が安いとか、アラブ系だから監視対象になったとか誤認逮捕されたとか、日本人が日本に住んでいる限りそういった扱いを受けることがまるでない。だから街角のパン屋の店主を恨んでいる人は少ない。
もし日本人が海外に住み震災が起きたとする。そこで足が短いからパンがもらえないとか、顔がデカいから水がもらえないとか、目が細いから後回しとか、肌が黄色いからシャワーはいらないだろうとか、そんな扱いを受け続けたらどうだろうか。
キレる人も出てくるに違いない。
そしてその様子が現地のニュースに流れ、「普段感情を表に出さずため込んいる日本人がついにブチ切れた」と報じられる。SNSでは「震災の時支援したのに」「真面目な民族だと思っていたのに幻滅」といった具合に。シャルリー・エブドあたりにも面白おかしく描かれるだろう。
そう考えると、この恵まれた環境に生きる日本人が、震災時にお店の窓ガラスを叩き割って何かを盗んだり、店主に殴りかかり食べ物を奪ったりという行動に出るはずがない。「その後」の関係や立場を考えたら、我慢し列を乱さず列ぶ方がよっぽどためになるからだ。
そもそも破壊行動とは、失うモノがない上に相手からも奪ってやろう(同じ目に遭わせてやろう)という念から発生する(ことが多い)。
例えば強盗・略奪で富裕層が捕まるケースはほとんどないのは、盗む必要がないし、盗んで得られる何かよりも、捕まって失うものの方が大きいから。
日本人の多くが外国人に対し持つ偏見や先入観は、「民度」というより宗教や人種間の紛争・摩擦によって駆り立てられた「怒り」が原因で生じた出来事の印象によるところが大きく、この穏やかな日本に住む外国人は私が知っている限り皆日本人と変わらず静かに行儀良く暮らしている。
赤坂時代、東日本大震災の当日、アメリカ人バレリーナから連絡が入った。
「今向かってます。でも電車が止まってて遅れるかもしれません。他の人につながらなくて。すみません」
そんな真面目な外国人もいるということを書き記しておきたい。
チャーリー(@)
JAPAN MENSA会員
AEAJアロマテラピー検定1級
AEAJ認定アロマテラピーアドバイザー
AEAJ認定環境カオリスタ
AEAJ認定アロマテラピーインストラクター
AEAJ認定アロマブレンドデザイナー
AEAJ個人正会員
JAMHAメディカルハーブ検定1級
JAMHA認定メディカルハーブコーディネーター
JAMHAハーバルセラピスト試験合格
ITパスポート試験合格(笑)。
情報セキュリティマネジメント試験合格
臭気判定士試験合格
薬学検定1級合格
HTML5プロフェッショナル認定資格 レベル1試験に合格。
個人情報保護士認定試験に合格。
■チャーリーのタンブラー(毎日更新、日記・ブックマーク的な)