富の食物連鎖。頂点は(例えば)シャネルか。
2021年 05月 08日
富は食物ではないので食物連鎖という表現は適切ではないんだが、直感的に伝わりやすいかと思って使うことにした。
今回は理屈よりも感覚重視で。
植物を食べた動物の糞が肥料となりまた植物が育つ的な連鎖または循環、或いは相互作用が富の世界にもある。ある誰かが栄えると、付随する事業を営む他の誰かも栄えるとか。
お金持ちは買い物も高額なので、消費においても富の再分配を行っている。1つは購入代金としてお店を潤わせ(ひいてはその従業員の生活を支え)、もう1つは消費税を通じて他の国民への保障の財源となっている。所得が高くなると各種控除もなくなり、医療も保険適用外の質の高いものを選ぶようになるから、基本的に払いっぱなし。
しかしお金持ちが富の食物連鎖の頂点にあるかというとまたそうではなく、お金の循環を辿っていくと、(例えば)シャネルが頂点かもしれない何かが見えてくる。
簡単に言うと、世界中の大金持ちとその家族や愛人(笑)や取り巻きなどを魅了し、富の一部を吸い取って(笑)いるから(もちろん正当に)。芸能人などは更にはそのファンにまで消費行動を促す。
※別にシャネルじゃなくてもいい。世界中で幅広い層にその魅力を持ってして大金を使わせているブランドがあればそれに読み替えていただきたい。
■狩りの時代からお金を稼ぐ時代に。
食べるための狩りを現代社会に置き換えると、お金を稼ぐことが食べていくための必須条件。狩りができなければ淘汰された時代があったように、現代社会ではお金を稼げないと淘汰される。
お金を稼ぐことが重要になってから久しいが、更に労働内容も変わってきている。肉体労働や単純労働から知的労働へ。先進国は物価が上がるにつれ、古典的な頭数を必要とする(すなわち効率の悪い)肉体労働や単純労働から、1人当たりの生産性を重視する知的労働へ。知的労働も更に分岐し、働いた時間×専門家としての高賃金を得る人(例えば医者や弁護士とか)と、寝ていてもお金が入ってくる人(アプリやWEBサービスの開発者とか)といる。
先進国は物価が上がるにつれ、古典的な労働では人並みの生活ができなくなってきている(相対的貧困)。よってある国の物価において、その仕事を選択すると自分が苦しくなるというラインが存在する。高等教育とは、その職に就かなくて済むための準備であり先行投資でもある。
知能は親の遺伝子で決まる生得的なもの。これは変えられない。一方で後天的な生活環境はどうだろうか。生活水準や教育水準は親の所得で決まるため、子供から見たら生得的なもの。ということは、社会的成功は生まれつき決まっているということになるじゃないかと気分を害する人も多いだろう。
これらの環境格差問題(まだ「遺伝子格差」という表現は見かけない)が注目されるようになったのは、昔と違って叩き上げで成功できるかというとそうはいかなくなってきていて、先進的な知的労働の職種ではある程度理系的バックグラウンドがないと厳しくなりつつあり、今後その傾向は強まっているから。そうなると教育水準がモノをいう(と考えられているが、私は生得的な知能やセンスが占める割合が大きいと思っている)。しかし理系の勉強にはそれなりにお金がかかる。だから誰でも成功できる可能性があるかというとそうではない時代だと言え、環境格差(≒所得格差)に注目が集まっている。
しかし、そうじゃないから全く上手く行かないわけでもない。
例えば世界最古の商売と言われている売春とか。もちろん安いお金で不衛生な安っぽい客を相手しなきゃいけない場合は苦痛だろうし、ましてや弱みを握られ、パスポートを奪われ、どこかの組織にこき使われているようなら例えお金が入ったとしても満足はしないだろう。
が、高級娼婦はどうだろうか。これは非常にしばしば考察に使われる。1時間50万円とか、一晩150万円とか。自分の意志で、誰にもこき使われず搾取もされず。
当然その高い料金が払える相手はVIPなので、安全かつ清潔で病気もなく(少なく)、時給換算すればほとんどの業種よりもはるかに高い。売春が合法の国では高額納税者にでさえなり得る。すなわち富を再分配する側。残業代も出ないサラリーマンの方が尊いのかと問われると、上手く消化できない人も多い。
■知能のタダ乗り(?)。前世からの権利者?
では、高い知能と所得が直結しやすい時代に、その高い知能を持ち合わせていない人達が、どうやって高い知能の持ち主よりも連鎖構造の上に立つことができるだろうか。
生得的な知能とセンスとアイディアを持って生まれてきた人が社会的に大成功を収めるとする。ココではそんな人を“天才”(=天性の才能)と呼ぶとしよう。
いいなー、うらやましーなーで終わらない人がいる。美人でナイスバディで、その成功者を魅了し対価を得る人がいる。まさしく高級娼婦とか(以下美女Aとしよう)。「欲しい物を提供する」というビジネスの基本でもある。
※彼女らが高い知能を持ち合わせていないかどうかはワカラナイが、少なくとも先進的な知的労働ではなく、極めてアナログな古典的な仕事という意味合いで取りあげてみた。
消費構造で言うと、美女Aは当該天才よりも1つ上の段に立つことになる。オモシロイことに。
美女Aは、当該天才がその生得的知能(まさしくGifted=神様の贈り物)で稼いだお金の一部を得る魅力を持った人と言い換えることができる。
自分で会社を立ち上げなくても、上場しなくても、プログラミンができなくとも、自らの魅力でその富の一部が得られる。「女を買うなんてバカね」と言っても、他人の好みや欲求は変えられないし、その対象がスイーツだったりブランド物だったり車だったりお酒だったり、ヒトとは端から見れば欲求や衝動を抑えられない無駄(に見える)が多い生き物。
という点から、知能と欲求とは複雑な関係にあることが見てとれる。
当然に、その天才が興味を持つ対象は限られているので、魅了しお金を使わせた時点で何かの縁がある。
何かの縁。
カルマと表現しても良いし、前世からのお付き合いと表現しても良い。それぞれの受け止め方で。
そう考えると、美女Aはどこか当該天才が神(かどうかは知らないが)から与えられた"Gift"の一部が分配されるべき権利を持っているかのように見えてくる。まるで株主の配当のように。
※ココで誤解しないようにしていただきたいのは、相場通りの価格で役務を提供している場合は普通の商売。グラム7,000円の金(ゴールド)を7,000円払って買ったとすればそれは古典的な物々交換(資産が形を変えただけ)と同じで、サービスにおいても対価と役務が拮抗している場合は「特別」ではない。
スピリチュアルに考えたら、もしかしてこの美女Aは前世で当該天才のスポンサーだったんじゃないか、それで今世では権利者として存在するのではないかとか想像し出したらキリがない。
※高級娼婦じゃなくてもいい。お金持ちの愛人とか。女性が社会進出していなかった時代の古典的な専業主婦だって、結婚という契約の下で男に人生を捧げきた。専業主婦の仕事量を賃金換算すると年1,000万円相当という試算もあるが、受け取った人はほとんどいないだろう。そもそも払える男が少ない。
「愛人なんて一時的なものでしょ。飽きられて捨てられて終わりよ」という人は多い。確かに何かを夢見た場合はそうかもしれないが、本人が「一時的に稼ぐ手段」として予め割り切っていた場合、極端に生産性が高い(人がいる)。
※前述の通り、ココでもかけた時間やコストよりも対価が上回っている場合に「特別」なのであり、相場なら通常の商売、それ以下であれば自分の安売りでしかない。要はお金を稼ぐためには時間と労力がかかる。他人が10年かけて稼ぐお金を1年で稼げば、9年かけて新しい仕事を探し再出発することができるため、常に時間と収入を対で考える必要がある。
愛人も世間的な印象が悪いが、これが娼婦ともなると世界中の多くの国で違法とされているのでもっと評価が厳しくなる。しかし法律とは人間が作ったものなので、ココではソレはおいといておこう。マリファナが合法化される時代なので、いつ何が変わるかわからないから。
もし高級娼婦があるVIPのお気に入りとなり、他の男に取られないよう毎日の勤務時間(?)を買い取ってくれるようになれば(専属)、愛人との区別は付かなくなる。場合によっては普通のカップルや夫婦より長い時間一緒に過ごしているとか。そこで恋愛感情が生じ結婚でもすれば、きっかけが仕事だっただけで結果は夫婦。
すなわち連続的な存在。あとは精神論や宗教的な問題。
■消費ピラミッドの頂点。
そこで冒頭のシャネルの話につながるんだが、世界中のVIPに留まらず、娼婦だろうと援助交際で稼いだ女子高生だろうとマフィアだろうと、あらゆる人達を魅了し消費させているのがシャネル。パンデミック下でも行列ができるシャネル。
その消費の対象となっているのはデザインの美しさ。すなわち「センス」への対価。
アップル製品が高くても売れるのと似ている。
なおかつシャネルは物価以上に値上げを繰り返しているので、「ブランド代」は10年前、20年前よりも高まっている。
この投稿の中盤で「知能と欲求は複雑に絡み合っている」と書いた。高い知能に対し屁理屈で挑んでも敵うはずがなく、知能で敵わない場合は知能で説明の付かない領域すなわち感性や欲求に訴えかけることで、知能という高性能フィルターをバイパスし(インテリパス? intelli-pass [pathではなくて])脳の奥深くに潜り込むことができる。
と考えることができる。
そして天才は衝動的に消費行動に走り、欲求の対象となるサービスやモノの生産者達がその富の一部を得る。
という構造下にあり、知能が高い者が大金を稼ぎ出す時代なのであれば、その知能が高い者の欲求を満たすことで富を得られる時代でもある。
と言える。
で、前稿(Intelligence)に書いた通り、世の中の富裕層の欲求の対象が海外ブランド勢だったり、海外のカジノだったりリゾートだったりで、Made in Japanと言うとレクサスくらいしか思いつかないのが残念。
今の日本人は皆が薄利多売のザ・労働者(古典的な労働)の道を選んでいるように見える。あたかもそれが尊いかのように刷り込み続けてきた精神論(血と汗と涙的な)が時代の変化への対応を遅らせている印象がある。
■宇宙銀行的に考えると。
私はもともとスピリチュアルな思考を好み、宇宙銀行的な考え方がベースにある。だから私は今世で“貸し”を作ることをモットーとしている。来世で権利者(債権者)となるために(笑)。自ら進んで納税したり寄付したりするのもソコに基づいている。
私は非常にしばしば他人に時間やコストを割きすぎる利他的な人物像として見られるが(実際極度のおせっかい)、来世で権利者となるために今世で貸しを作ると決めて計画的に行動しているので利己的(笑)。
→ ザ・サイコパス。最後通牒ゲーム(ゲーム理論)から利己的、利他的、功利主義とは。場の支配の考察。
■まとめ
ガブリエル(ココ)・シャネルはスゴい(笑)。テクノロジー業界にココ・シャネルのような人がいたら巨万の富を築くだろう。スティーブ・ジョブズは近い存在だが、“イズム”としてみるとココ・シャネルはより完成度が高いと感じる。
言うまでもなくどちらも亡くなっているので現在は他人に継承された姿形だが、概念レベルの設計者としての秀逸さという点で突出している。
※データベース用語だが意味合いは概念設計、論理設計、物理設計を参照していただきたい。
というわけでパンデミックが落ち着いたらまたパリに行きたい。
■チャーリーのタンブラー(毎日更新 2020年06月まで)
■チャーリーのインテリジェンス(毎日更新 2020年06月〜)
チャーリー
JAPAN MENSA会員
情報処理安全確保支援士/登録情報セキュリティスペシャリスト(RISS)
AEAJアロマテラピー検定1級
AEAJ認定アロマテラピーアドバイザー
AEAJ認定環境カオリスタ
AEAJ認定アロマテラピーインストラクター
AEAJ認定アロマブレンドデザイナー
AEAJ個人正会員
JAMHAメディカルハーブ検定1級
JAMHA認定メディカルハーブコーディネーター
JAMHA認定ハーバルセラピスト
【国】ITパスポート試験合格(笑)。
【国】情報セキュリティマネジメント試験合格
【国】臭気判定士
薬学検定1級試験合格
HTML5プロフェッショナル認定資格 レベル1試験に合格。
個人情報保護士認定試験に合格。
情報セキュリティ管理士認定試験に合格。
【公】メンタルヘルス・マネジメント検定II種(ラインケアコース)試験に合格。
Comptia Security+試験合格。
SEA/J情報セキュリティ技術認定CSPM of Technical試験合格。
【国】危険物取扱者 乙種 第4類試験合格。
【国】情報処理安全確保支援士(旧情報セキュリティスペシャリスト)試験合格。
【国】ファイナンシャル・プランニング技能検定2級試験に合格。
【国】危険物取扱者 乙種 第2類、第3類試験合格。
心理学検定1級試験合格。
【国】登録販売者試験合格。
【国】危険物取扱者 乙種 第5類、第6類試験に合格。。
【国】危険物取扱者 乙種 第類試験1に合格。
心理学検定特1級試験合格。