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ルチアーノショー寄稿ブログ

突然ですが、ワタクシ色が見えません。

いや、ホントに。
いわゆる昔で言う「色盲」(最近は使わない表現らしい)であり、色覚異常だ。
典型的な緑・赤・茶色が混ざると識別が危うくなるタイプで、単色をそれぞれ個別に見ればわかるというレベル。
組み合わせによってはグレーとピンクを間違えることもある。
白・黒、青や黄色などはいつでもはっきりと見える。
金色はいつ何時でもどの距離からでも識別できる(笑)。

それでも度合いで言えば「重度」の方。

視力はずっと2.0(以上)。千葉県沖で日の出の方向を見れば星条旗が見えるくらい。清浄機じゃなくて。

曇っていたり、体調によっては、今日はかなりヒドイなと自分で感じることがある。
なぜかお酒を飲むと色が鮮明になって華やか(色の輪郭がはっきりし識別しやすい)になる。デザインの時は必ず飲むようにしている。

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この記事は、色覚異常である人達に向けてというよりは、お子さんや周囲に色覚異常者がいて、どう接したら良いかわからない人に、少しばかりお役に立てるのではないかと思って書いた。

色もちゃんと見えないくせにカメラマンなのか!と言われたら、ハイ、おっしゃるとおりです。スンマセン的な。
だから本業にしないし、理解してもらった上でしか仕事しないし、重要なデータは必ず健常者の目で確認してもらっている。
健常者の中でも完全な人、ブレがないようにPANTONE社のカラーIQテストで満点(間違いゼロだからスコア「0」)を取った女性にしか細かいことは聞かないようにしている。

健常者でもなかなか満点とはいかないようで、下地がない私にとって、ちょっとでも間違った情報を教えられるとそれを鵜呑みにしてしまうから危ない。
ちなみに2014年の09月にやってみた際には162点、昨夜は72点だった。日によってかなり差がある。

下記に解説が載っている。

カラーIQテストで自分の色彩感覚を試してみよう
http://nlab.itmedia.co.jp/nl/articles/1207/05/news075.html


なぜ女性に頼るかというと、遺伝的に女性に色覚異常は出にくいという特性があり、日本なら女性は500人に1人、男性は20人に1人。
元々男性よりも女性の方が、色彩に関する能力が高いというデータもある。

色の見え方には男女差があるらしいという研究結果
http://rocketnews24.com/2012/09/21/249225/


子供の頃から気づいていた。

私は色覚異常なのに、細かい色の違いには妙に敏感で、ピンクの濃淡違いとか、オレンジの濃淡違いとか、少しでも違うと、これは何色?と確認したくなる。

/*
我ながら、見えないのに敏感なのかって思うが、見えないから細かい違いが不安で敏感になってしまうのだろう。健常者にとっては、日々の変異の正常な範囲内(例えば熟成による色の変化など)におさまっていれば気にもしないことでも、それが正常な変異なのか「異変」なのかがわからないから。牛肉が焼けていく色も、年齢を重ねてサンプルデータを積み上げたからこそ判断できるのであって、色自体を正確に認識しているわけではない。
*/


そういった時に、男性よりも女性の方がより細やかな表現で教えてくれるので、必然的に女性を頼るようになった。

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12年ほど前から、学校などの色覚検査は廃止されたらしく、今は自分が色覚異常だということを知らない男性(特に)が多いそうで、医者や薬品、危険物などに携わる仕事に就こうとした際、検査で発覚し断念するというケースも多々あるそう。
そこで知らされても遅いでしょと思う。

小4での色覚検査、中止から10年 異常知らず進路選択、トラブルも
http://www.sankei.com/life/news/130930/lif1309300034-n1.html


なんで廃止したのかわからない。視力検査は行うのに。
※だからこの記事を書くことにした。

いろいろ読んでいると、いじめられるからとか差別を無くすためとか、それなりに理由はあるようだが、こういった問題はできるだけ早く気づいた方がいいと私は思う。
そもそも差別って。見えないものは見えないんだから差別とかそういう話ではなく、区別しなきゃいけない。違うんだから。事実は事実。

私の場合、幼い頃すぐに親が気づき、自覚した上で育ったので、何の問題もおきなかった。
教室の後ろに張り出されたクラス全員の絵の中に、木の机を「緑」で塗っている者が私ともう1人いたらしい(笑)。
だから色覚検査をやめても一目瞭然だと思うので、むしろ子供達同士、「なぜあの子の机は緑なの?」と理由がわからない方が変人扱いされないだろうか。

私はキャラクター的にか、からかわれたりいじめられたりするどころか、色使いがハゲシイこともあって、むしろ色覚異常だということを信じてもらえないことの方が多く、どのくらい見えないのかを真剣に説明しなきゃいけないことが我ながらバカらしかった。

見えないことを伝える努力って、どんだけ非生産的なんすか。

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というわけで、私は構わず写真も撮るし商業デザインも行うし、服飾デザインもする。

幸いにもこの時代、写真データ自体がデジタルなので、Photoshopなどを使えばピンポイントで色を16進数(または10進数)表示できるため、人に聞かなくても正確な色を知ることができる。

/*
パソコンのモニタは光の三原色「RGB」=Red Green Blueで構成されるため、例えばFFFFFFはRGB全開だから白、FF0000は赤、00FF00は緑、0000FFは青、FF00FFは赤と青だから紫、00FFFFは緑と青だから黄色、000000はRGB全てゼロだから黒など。
※16進数で00はオフ、FFはオンだから、00、33、66、99、CC、FFという具合に色づいていく。FF0000は赤を全開にしてG,Bをゼロにするという意味(10進数で言うところの255,0,0)。
*/


それでも人に見せて確認するのは、健常者から見て写真の「印象」はどうだろうという観点。
なぜなら、色覚異常をシミュレートした写真を見た健常者達は、特にお寿司など「気色悪い」と思うようだから。

ゴッホの絵はこうみえる!?色覚異常の人が見た世界がわかる比較画像
http://karapaia.livedoor.biz/archives/52098735.html


ネットで色盲テストを受けてみよう!あなたは色覚異常じゃないか!?
http://netgeek.biz/archives/424

※お寿司が載っている。

せっかくデザインしても気色悪い思いをさせたらマイナスでしかないので、私は必ず事前に確認を入れるようにしている。

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私が色について頼るのは女性であり、なおかつ外国人だ。
白人の場合色覚異常者が多く(一方黒人が最も少ないらしい)、女性は200人に1人、男性は10人に1人で、日本のほぼ2倍。
じゃ、なぜわざわざ外国人(私の周りは主に欧州、特に東側)なのって話だが、外国人の方が色覚異常に慣れているという点と、日本人の気を遣いすぎるという点に絡んでくる。

日本で「これ何色?」と聞いても曖昧な返事が多い。 こちらが立場が上だったり客だったりすると特に。
それに加え、多分だが、突然色を聞かれると、何か自分のセンスが悪いんじゃないかと思ってしまう日本人の自信のなさが関係している。
そこで素直に「色わからないから教えて」と言ってみても、「えー、これ緑に見えるんですけど、見ようによっては少し茶色がかっているようにも見えなくもないですね」と返ってくる。
結局わからない。
「その緑と茶色の区別が微妙なんであなたに聞いてるんですけど」とは言えない。だって相手は何も悪くないから。
が、わかるのなら自信持って答えてくれないと、私はもっと不安だし、そもそも判断能力がないから、本当に「茶色に見えるかもしれない緑」なのかもしれないと思う。

気を遣いすぎると何も解決できない典型例だ。

普段なら適当に流すが、色が重要な場面では「ホントに色わからないので」とちょっと真面目に言っても「えぇ〜、ホントですかぁ?」とヘラヘラしていて取り合わない(特に)女性も多い(笑)。いい加減どうにもならなくなり、「私は、色覚異常です。いわゆる色盲です。これが何色か、何色系かだけでも教えてもらえませんか」と言うしかなくなる。
私は隠してないので、明かすことは全く構わないのだけども、こういうシーンって、必ずそう言われた健常者の方が気まずい思いをする(ような)場の雰囲気になる。
だから言いたくない。
見えないのは私であって、見えてる人の性格的な問題を指摘したくて聞いてるわけじゃないのだし。
だから責める気もなければ問いただす権利もない。
見えないのに怒っちゃうと逆ギレみたいだから。

ただ、普通に考えたら、冗談で色が見えないフリはしないでしょと思うが、そうは思わないらしい。
どこかの作曲家みたいに、給付金がもらえるわけじゃないし(笑)。

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地図(高度などがグラデーションで色分けされているものとか)、分布図(汚染地域など色分けされているものとか)などは非常に解りづらい。
電車の路線図も難しい。私は電車に乗らないので困ることはなかったが、もし駅で路線図を見上げながら「緑のライン」と言われたら、目で追うのに30分くらいかかるかもしれない。他の色と混ざって見失い、始点からやり直さなきゃいけないから(笑)。

見えないと色情報に頼らなくなり、色で記憶するということはほとんどしない(私の場合)。
恐らくは、間違えている可能性の方が高いので、自分自身が色情報を除外する癖がついたのだと思う。
よくウソをつく人の話を信じなくなるような感じ。
だから、「この前の茶色のワンピースの女性」とか言われてもピンとこない。デザインは覚えてても色は覚えてないので、過去、事情を知らない女性には冷たい人ねと見られたかもしれない。
思いっきりお洒落してきた女性が「私の目とお揃いのドレス053.gif」とか言われると、しまった気づかなかった057.gifと思う。そのピュアな乙女心に泥をぶっかけたような気になることもある。

この場を借りて、スマン

一方で、ニオイとか声のキーとか、そういう情報の方が鮮明に記憶に残っている。そのせいか何かの音楽を口ずさむとき、伴奏から何からCDどおりのキーで思い出すし、歌う。
人との会話を思い出す時も、音やリズム、背景のBGMなどが重要で、何色の服を着ていたかなど、色情報はまるで参照しない。

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そして、もはや見えている色さえも「情報」として排除している可能性のある事例がある。
図形のIQテストを受け、例えば40分の制限時間のものを7分で解いたとする(全問正解)。
これが似たような内容であっても、カラーになると40分ギリギリまで時間がかかったりする(一応は全問正解)。
両方とも全問正解だから、違いがあるとすれば色くらい。例えば8個の黄色の図形の中に1個の青い図形があって「仲間はずれはどれでしょう」みたいな問題。普通なら一目瞭然で、私にもはっきり見える色なのにも関わらず、色に目が行かず、図形のパターン(規則性など)をひたすらに検証してしまう。
※このIQテストの事例は、また次回・次々回あたりでご紹介予定。

/*
その後、下記に掲載しました。

別冊:色盲とIQ。色が絡むとIQ(判断力?)が著しく下がる。

*/

白黒なら不安要素がないため、自信を持って先に進め、色が入ると必要以上に慎重になってしまう可能性もある。

そう考えると、健常者から見れば、何でこれに気づかないの?というシーンが多々あったかもしれない。

ちなみに「ユニバーサルデザイン」ブームの割には、色覚異常者に優しいと思ったものはないが、外国製のものの方が中間色の組み合わせが少なく、色合いがわかりやすいものが多い。

その他、目印に色を言われても困ることが多い。
電話で「緑の看板のところを右に」とか。多分数時間後、自宅に帰り着いていると思う(笑)。
「商品名は覚えてないけど、茶色の●●」とか。とりあえずお店にいって、ここにある茶色のもの全部くれ的な。

人によってタイプがいろいろあるが、下記に「見分けにくい色の組み合わせ」が掲載されている。

見分けにくい色の組み合わせ
http://www.nichigan.or.jp/public/disease/hoka_senten.jsp


私の場合、赤と黒は大丈夫。一番得意な色。それ以外の組み合わせは背景の色や、他の要素によって変動する。

文字
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カラスは白いかと聞いたら、政治家の秘書は「真っ白でございます」と答えるものらしい。
私は初めて仕事をする人にいつも同じ問いを投げかける。
「あの(木の)机は緑ですか?」 と聞いて、「どこからどう見ても緑です!」と言う人とコンビは組まない。
私は政治家じゃないので、聞いているのは色であって、忠誠は問うてないから(笑)。
間違いを正してくれる、補正してくれるパートナーが必要なのだ。これは理想とか欲求ではなく、必要。必需。近眼の人のメガネと同じ。

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その点、外国人の気の強い女性は(そういえばこのテーマだった)ハッキリ、ためらいもなくすぐさま応答してくれる。
男性の色覚異常者が多い分慣れているということもあるのかもしれない。
特に優れた感性・観察力の持ち主は、「ピノノワールのような赤です」「晴れた日の空のような青です」「エメラルドのようなグリーンです」といった具合に、私が知っている身近なもの、一度でも私の会話の中に出てきたことのある表現を活用してくれる。
一番感動的なのは、「今、あなたがつけているネクタイと同じ紫です!」「今日、あなたが着ているシャツと同じオレンジです!」という表現。
ここまで来ると頭がいい。
色がわからない人間が好き好んで身につけている色というのは、わからないながらも一番わかりやすい色だろうというプロファイリングさえ入っている。
「そもそも、わからない色着ないでしょ」という合理的な判断だ。

算数わからないのに数学の本持ち歩かないでしょ的な。

更に研ぎ澄まされてくると、プレゼントでもらったネクタイと、私が自分で選んだネクタイを見分ける女性もいる。

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ちょっと話は飛んでこんなエピソードがある。
鉄板焼きでよく食事をしてた頃。
A5等級の牛肉は、料理人やスタッフにとって「とっておき」の食材。
席に着くと焼き加減を聞かれる。
私は「ミディアム」と応えるが、ミディアムでは赤いのが出てくることもあり、ミディアム・ウェルダンと応えることもある。
しかし多くの場合、出てきた牛肉は、私の目で見る限り赤い気がする。
そこでスタッフに色を聞いてみると、「食べ頃」だとか「この牛肉はこのぐらいの焼き加減がちょうどいい」とか(笑)。
そんなことは聞いていない。
色を確認したいので、赤いところがないと断言できる色かどうかを聞いている。
また調理師的に言うところの「火が通ってるか否か」(すなわち殺菌されたかどうか)という技術的なことも聞いていない。

そこに外国人女性の連れがいると、私が色を見る前に「もっとちゃんと焼いてください」と言ってくれる。
カーチャン級の面倒見だ。
これが日本人女性だと、女房でもないのに自分がしゃしゃり出ちゃいけない的な感情が働いてブレーキがかかる様子。確かにそういう文化だ。

周りに他のお客さんがいるところで「私は色盲だ色覚異常だ、色を教えてくれ、これは牛の血の色か」とは聞けない(笑)。
だから一人のときや連れが日本人の時は「あーなるほど」と我慢して食べることが多かった。

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そんなやりとりが当たり前だったので、私は焼き加減を聞かれると「ガングロで」と答えるようになった。やり取りが面倒くさいから。

しかしこれがまた厄介で、「A5の肉だから」とか「脂の質がいいからあまり火は入れずに」とか言い出し、素直に受け付けない料理人もいる。

スタッフも同じく、1万円も2万円もする牛肉に火を入れすぎて堅くなったら目も当てられないとか、そっちの心配をする人も多い。
でもそれじゃ、肉を大切にして食べる人のことは二の次ですな。

私は牛肉以下ですか。
私はA4くらいですか。コピー用紙じゃないんだから。

それが「おもてなし」に隠れた現状。
※オリンピックで外国人客が増えると、結構問題が起きそうな気がする。

私の場合、どっちが牛かわかなんいくらい食べて来たんで、今更肉質や脂の質は教えてくれなくてもいいざんす。
10メートル離れてても、肉の脂の粒子とニオイだけでどこの牛か解るし。ホント素粒子レベルで。

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10年ほど前だろうか、ついに連れの外国人女性陣達が、よってたかって鉄板焼きのシェフに向かって怒りをぶちまけた。私は黙っていたのに。
「 アンタの意見は聞いてない!」「言われたとおり焼いて出せばいい!」「どっちが客よ!」
私は思った。

お−、頼もしい(笑)。

でも、日本人は悪気があってそうしてるわけではなくて、文化的な気質だから仕方がない。

それ以来私は、色のことは外国人女性でなおかつ色覚健常者に委ねると決めた。そして仕事に関わる場合はカラーIQテストで満点の人。

自分が信じると決めたんだから、その女性が嘘ついたり間違ったりしても、騙されたとか裏切られたとか言わない。その女性が焼き加減OKと言えばためらわず口に入れる。
「これ何色?」と聞いて「エメラルドエレガントインテリジェンスモスグリーンよ」と言われたら「エメラルドエレガントインテリジェンスモスグリーン」として受け入れる。おー、これがそうなのか027.gifと。
微塵も疑いもせず、黙って従う私を見れば、委ねられた女性も自ら責任を感じるだろうし、必然的にお互いの信頼感は増す。

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オペ中のドクターがメス!と言っているのに、フォークを渡したりはしないよね的な信頼関係。
ドクターはメスとフォークの違いがわかるが、色覚異常者に色の正確な判定はできない。

言い換えると、近眼で遠くが見えない人がメガネを忘れて「この先はですか?」と聞いた際「私にはが見えます」とか言わないよねという感じ。
確かにウソは言ってないが、それじゃ危ないだろう。

爆弾解体処理中に赤と青(または黒)のケーブルなら恐らくはホットとコールドだと予測はついても、色覚異常者にとって緑と茶色と赤のケーブルが三つ編みになってたらお手上げだぜというシーンで、写真撮って本部に送って「どれ切ればいいの?」って時に、赤を「90年のロマンコンティだ!」とか言われても、熟成しててわかりにくいでしょアンタみたいな。茶色切る可能性あるし。
だから表現センスも重要。

見えて当たり前だから、見えないとどうなるか、どう感じるかっていうアングルで書いてみた次第であります。

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見えない人間もいれば、「更にもっと見える」人もいる。

1億以上の色を知覚できる「 スーパービジョン」を持つ女性が12%もいる可能性
http://gigazine.net/news/20120625-super-human-vision-tetrachromats/


赤坂ルチアーノショー時代、スタッフにスーパービジョンの持ち主はいないか声をかけたがいなかった。
マイナスを埋めるにはプラスが必要なので、スーパービジョンの人と色彩に関わる仕事をしてみたいと思っている。

私を-10で健常者を0だとすると、私がコンビを組んで0になるには+10の人が必要になる。じゃなきゃ-10の方が足引っ張るだけだし。
そこで10人に1人の色覚異常の男性に対し、10人に1人以上のスーパービジョンの女性が存在するのかと考えたら、世の中プラスもあればマイナスもあって、ホットもあればコールドもあって、アルカリと酸、北と南、東と西、右と左、上と下、ちゃんとバランスが取れているんだなと妙に納得した。

光のように、粒子でありである。
的な。

ちなみに2年程前、私は色覚異常だという話をした際、ロキシーはおもしろい反応をした。
「わぁ、いいなぁ」
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人と違う世界が好きな性格ってのもあるかもしれないが、これまで憧れた男性が皆色覚異常だったらしく、シミュレーションアプリを使ってまで同じ世界を見ようと試みたこともあるそう。
アートの世界にはそんな感じの人が多いし、私から見てもあのオレンジの髪の毛はとても見分けやすいユニバーサルデザインだ。

白人(黒人には少ないらしい)は色覚異常の人が多いから、欧米の色彩はくっきりしているものが多いんじゃないかと思う。反面、日本人から見るとどぎつく見えることが多い。

ゴッホも色覚異常だったそうで、最近は歴史的に有名な画家の多くに色覚異常の疑いがかけられている。
私が思うに、形式や伝統が重んじられた時代に、あまりにも斬新な(笑)色使いに皆驚いて、更には本人があまりにもドヤ顔なものだから(色覚異常に気づいてなくて)、それに圧倒されて認めてしまったのではないかというギャグみたいな説を1人で唱えている(笑)。

以前ご紹介した、英国GCHQがディスレクシア(学習障害)の人達を大量に雇い入れたという話。
暗号解読に優れた能力を発揮し国防に貢献している。英国GCHQに貢献するということは、必然的に米NSAや米CIAに貢献することにもつながる。

ではどういうことか。
何がだめ、何が劣っている、何が欠けているじゃなくて、どうやって貢献しようかって姿勢こそが大切じゃなかろうか。

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今回の挿絵(写真)は全て誰の色監査も受けずに、自分で撮った写真を自分で好きなように色調整したものを使用した。
色覚異常の人は共感する色使いや、自分とは違うなと思うポイントがあるんじゃないかと思う。

そんな本日のBGMは Lies by The Black Keys
https://www.youtube.com/watch?v=f5i3xSPV2fw

私が見ている色はあなたにとって嘘かもしれない。
でも全部が全部嘘じゃないかもしれない。
一色でも同じ色を見ているなら、ほんの僅かな光でも、詰め込めるだけのシグナルを詰め込んで私は語りかける。
たとえそれが一瞬であったとしても、私は見逃さない。
的な。

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前回のスクワット続編「チャーリーズ・メソッド」を公開予定だったところ、2ヶ月目の体重を確認してからにしようと思い、急遽こちらの記事に切り替えた次第であります。

本日も素敵な色彩をお楽しみください。

追記
以前、色盲(重度)、色弱(軽度)、全色盲(白黒)と分けられていた。最近は総称して色覚異常と呼ぶようだ。

色覚異常とは
http://www.udcolor.com/siki.html
遺伝的に3つうちの1つでも機能していない場合を色覚異常と言う。

Photographer&Engineer: Charlie

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by charlie-ls | 2015-08-28 10:31 | 【赤坂】ルチアーノショー寄稿ブログ | Comments(0)
ルチアーノショー寄稿ブログ

お馴染みのロンドン3丁目(笑)の女性と話していたところ、噂の30日スクワットを始めたと言うから早速検索してみた。

↓こちらで検索どうぞ。
https://www.google.co.jp/#q=30日+スクワット

足を肩幅以上に開き、腰を地面に水平になるところまで下ろすこのスタイルは、海外でSUMO SUQAT”(スモウ・スクワット)と呼ばれている。

1日50回から始めて少しづつ回数を増やし、30日目には250回を達成するというもの。

「きっかけは?」
「どうみても大変そうだから、やってみようと思って」
あなた、必要ないでしょっていうスタイルのルブタンのハイヒールが似合う女性だが、そういう人程体型維持に努めているもの。

最終日の1日に250回って、20回×12セット半だから、1時間に1セットやっても13時間かかるってことですな。
どこかで1セットあたりの回数を増やしていかないと、時間的にもなかなか忙しく、「時間がない」で逃げやすいメニューとも言える。
聞いてるだけで大変そうだ。

そして彼女は見事達成した。その後も続けている。
その精神力に恐れ入った。ま、そういう人じゃないとやってもらっては困る職種(元)だが(笑)。
ジェームズ・ボンドが「今日筋肉痛なので休みます」とかナシだし。

/*
スーパーマンのコスチューム着てスクワットやってるところをビデオに撮って送ってと頼んだところ、スーパーマンのコスチュームを購入する勇気がないから買って送ってという返事が来た。
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ちゃんと女性向け「スーパーウーマン」もあるようだ。

撮影後クローゼットにかけているソレを見られたらマズイのだろうか。合衆国は敵国でもないのにとか、高いIQが邪魔するのかとか勘繰った。
いざコスチュームの検索を始めて見ると、私にも注文する勇気がないようような気がしてやめることにした。
特に見たいわけでもないし(笑)。
*/

そこで昨年の48時間断食よろしく、世の中の女性達が、どれ程までにダイエット・体型維持(または更なる高みを目指して)に努力しているのかを自ら体験してみようと思い、私もやってみることにした。
※他人のことを評価するのは簡単なので、まずは自分もクリアしてみなければならない。

私は元々痩せ形で極めて健康なので(冒頭の女性もそうだが)、特に目標がない“無風”状態で行うトレーニングは、より強い志が求められる。
※で、「やり甲斐」を加えるために、自主的に腕立て伏せも追加した。

通常メニューでは3日やったら1日休む様子。その代わり回数増加のペースが早いので、私は休まずに少しづつ追加することにした。
参考リンク:
https://www.google.co.jp/search?q=30+squat&hl=ja&biw=1555&bih=1181&source=lnms&tbm=isch&sa=X&ved=0CAYQ_AUoAWoVChMIyILBlLiixwIVyLCUCh2gbQIg

↓私のはこんな感じ。
f0337316_11272507.png

07月10日(金)スクワット50回、腕立て伏せ20回から始めた。
スクワットも腕立て伏せも、連続ではなく20回(途中から30回)づつに分けた。

腕立て伏せはもともと私の身体(や、mtDNA的に合うようで、10年程前に毎日100回×4セットやってスーツの肩のところが破れたという間抜けな過去があり、今回は控えめに行うことにした。イイ歳してケンシロウ目指してもしょうがないし。

スクワットは毎日+5回、途中から+10回とし、腕立て伏せは毎日+1回、途中から+2回、更に後半+3回という増加ペースにした。上記の表で色分けしている。

結果、無事達成
1日も休まなかった。
ただし、1回だけ鏡(全身)を見ながらやってみたところ、我ながらくじけそうになった。自分のアホズラに圧倒され、鏡に映った自分に「どうですか景気は」023.gifとか話しかける「己」に対しいろいろと考えることがあった(笑)。

人生、常に自分との戦いだ。

2〜5日目にはこの先続けられるだろうかと不安がよぎる程の太ももの震えに見舞われた。
その後は意外にスムーズに軌道に乗り、1日100回を超えたあたりでまた太ももに若干の震えが走った。
200回にも達すると結構な労働だなと感じたし、スクワット中何か他のことでも考えないと退屈で、時間を無駄にしているような気持ちにもなり、じゃぁスクワットをしなかったから他の(もっと素晴らしい)ことをするかというとそうでもないな(笑)と、よく知る過去の自分を振り返り乗り切った。
※かといって、スクワット>人生ってわけじゃないが(笑)。

スクワット中、本を読んでみたがほとんど文字は読み取れなかった

/*
そう。
「時間の無駄」という言葉を使う人程、普段どんな高尚な時間の使い方をしているのかと観察してみると、決まって何か生み出しているわけでもなければ、大して他人から尊敬されるような人でないことが多い(笑)。自分がやりたくないことを適当な理由をつけて「無駄」と切り捨て、やらなくていい方向に持っていきたいだけだったりする。苦手なもの排除思考とでも言おうか。あなたもやりましょうと声がかかる前にバッサリ切り捨てておく的な。
この話を他人にすると、「誰も思いつかなかった」という人が一人もいなかったという面白いデータを持っている(笑)。
*/

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私が思うに、ビリーズブートキャンプといい、アレやコレをちゃんとやりとおせる人って、元々“軍隊気質”な気がする。

だから、痩せたいとか目標もない私がやり遂げるには、ただひたすらに「他人の努力を自ら体験し、サンプルデータを収集する」という調査・分析が目的なのだと自分に言い聞かせた。
何事も、意味があるかないかよりも、意味を持たせ、意味を見いだせるかどうかということじゃなかろうか。

※ま、ロンドンに「三日坊主だった」三日坊主の意味を説明することになるくらいならやり遂げようというツマラナイ理由もあったことは確かだが(笑)。

かといって、ただ後ろを追っかけて同じことをやってみてるだけでは能が無いので、せっかくならより多くの「意味」を見いだそうと思い、エクササイズとダイエット効果について研究してみた。

その結果、07月10日から08月08日の30日間で2Kg痩せた
このままいけば次の30日間(09月07日)までに更に2.5Kg痩せるだろうことをエクセルの折れ線グラフが示している(笑)。

※30日スクワットを達成した翌日(08月09日)以降は、毎日スクワット150回、腕立て伏せ80回を維持している。

もちろん痩せ形の私に痩せたい願望自体がないので、30日スクワット以上の運動は何もやっていない。
ほとんど歩いていないし、むしろ普段より引きこもっていた30日間だ。

※ちなみに30日スクワット自体は有酸素運動ではないので、ダイエット効果はほとんどナイと考えた方が良い。継続し足腰に筋肉がつくことで、いずれは脂肪燃焼効果が認められる可能性はあるが、早くとも60日以降ではなかろうか。

というわけで次回はその“チャーリーズ・メソッド”をご紹介したいと思う。

参考動画:SUMO Squat

Photographer&Engineer: Charlie

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by charlie-ls | 2015-08-13 11:56 | 【赤坂】ルチアーノショー寄稿ブログ
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こんな記事を見た。

将来のエンジニア不足を回避するための子ども向け小型コンピューター「Micro Bit」
http://gigazine.net/news/20150708-micro-bit/


大英帝国は、なかなか勢いづいておりますな。
日本は今のところ大した資源がないので、農業国に戻る決意がないのであれば、いっそ頭脳戦に持ち込みたいところ。

記事によると、2020年には140万人のプログラマーが必要で、今のままだと2020年のプログラマー人口は約40万人程度であり、アメリカだけでも約100万人のプログラマーが不足すると予測されているらしい。
※「Micro Bit」はイギリス国営放送BBCが開発中で、統計はアメリカのものが記載されている。

オバマ大統領は、アメリカ国民に向けて「コンピューターサイエンスを学ぶことはあなただけでなく国の将来にとって重要なこと」と語りかけ、
という点が印象深い。

これからのちびっ子は、とりあえずパイソン(Python)で入門し、小学生くらいでPHPSQLでWEBサービスが動かせるようになって、中学生でネットワークプロトコルを、高校で暗号学を、大学でシギントを学ぶという流れができれば、将来が明るいんじゃなかろうか。

“天才”にはギフテッド教育を取り入れ、より一層(上方向への)“振れ幅”を柔軟に吸収してあげられるとなお良い。

/*
与えられた能力は存分に発揮することこそが最大の感謝ではなかろうか。出し惜しみしたり押さえつけたりするのは、買うだけ買って使わずじまいの宝の持ち腐れに似ている。
そう考えたら頭脳しかり、足が速いとか、美人とかハンサムとか、スタイルがいいというのも与えられたギフトの1つだと思う。
*/

あとは英語さえできれば、国内で仕事がなくとも世界中のどこかで「日本人エンジニア」というだけで歓迎される。
※「日本人」ブランドは東南アジアだけじゃなく、東欧諸国でも名高い。

生粋のC言語ソフトウェアプログラマを目指すにしても、WEBサービスの運用は直接利用者(消費者)からのフィードバックが得られ勉強になるため、中学校・高校あたりでショッピングサイトやちょっとした掲示板の運用などを実習に取り込むと効果的だろう。
アメリカで言うと子供達に「経営ごっこ」をさせて相場や価値を学ばせる感じ。
料理人で言うならば、厨房で作り上げてホールスタッフが運ぶのと、カウンター越しにお客さんの目の前で仕上げ、自分の手で料理を提供する違いに似ている。態度が気に入らないとか、話がつまらないとか、もっとイケメンいないの?とか(笑)、キッチンの中にいれば言われなくて済むような専門外のことまで言われることもある。
最終的にどっちのスタイルにするかはその人の好みだが、プログラマーにおいてもナルシストエンジニアにならないように、一度は自らサービスを提供することが望ましい。そうすればお客さんだけでなく営業職が望むことも理解できるようになり、結果として自分自身も組織の中で仕事しやすくなるはずだ。
ってことを、中学校あたりから教えてもいいんじゃないかと私は思う。そうすれば、成績が良かったのに稼げない、IQが高いのに出世しないという人達も減るに違いない。

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自宅のフレンチ・マリーゴールド。

ちょっと話は飛んで、日本は憲法9条によって戦争は放棄し、永世中立国という立場をとっている。
サイバーアタックについてはどうだろう。
「サイバー戦争」という言葉もあるように、例えば米軍は国家を脅かすサイバーアタックは戦争と見なし、物理的報復(武力による)を行うことをほのめかしている。
「ネットワークに侵入したらミサイルが飛んできちゃった」は代償が高くつく。ある種の「抑止力」という考え方だろう。
ただしサイバーアタックはほとんどの場合、世界中のゾンビサーバーを経由して行われるため、単純に発信元IPアドレスの拠点にミサイルを撃ち込めばいいというものでもない。

日本も、永世中立国だからといって、国民の情報が根こそぎ持って行かれるのをただ指をくわえて眺めているわけにはいかない(はず)。
しかしサイバーアタックを「戦争」として見なすのならば、日本は反撃はできず、ひたすらに防御に徹するしかない。
この「防衛」を自衛隊の管轄にしてしまうと、より9条の適用を受けやすいので、日本においては警察庁(など自衛隊以外の組織)の管轄にし、サイバーアタックは戦争とは“別枠”として、必要に応じて反撃を許可する構えにした方が良いと思う。

※そもそも9条自体がどうなるのか不明だが。

/*
国外の敵と国内の敵の管轄をわける必要があるなら、FBI(米国内)とCIA(米国外)、MI5(英国内)とMI6(英国外)といったように、日本も外務省・内務省に諜報・シギント専門部署があってもいいんじゃなかろうか。
*/


なぜならネットワークの防衛には限界があり、相手が自主的にやめない限り、目的が達成されるまで機械的に永遠と繰り返されるから。従来の武力戦のように「体力の消耗」とか「燃料切れ」という終わりがないので、守っているだけでは守り切れない。
例え侵入されなかったとしても、その間ネットワークが麻痺し、メールやWEBサーバーの接続遅延などが生じ(例えば買い物ができないなど)、当事者以外にも多大な損失と迷惑がかかるため人ごとではない。

オバマ大統領の言う「国の将来にとって重要なこと」とは、その辺のことも含めてだろうと受け止めている。

だからこそ中学生くらいから徹底教育しておけば、“技術”で国防に貢献できるかもしれない。

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久しぶりに蝶ネクタイを締めた。

サイバーアタックがどのくらい手強いかと言うと、05月から騒がせている、日本年金機構から125万件の情報が漏えいしたというニュース。
ニュースを読んでいる限り、職員の不手際(うっかり変な添付ファイル開いちゃった)が全てだと私は思うが、一方でセキュリティ各社からは、近年もう「限界」の声も出始めている。

「アンチウイルスソフトは死んだ」とノートンで有名なシマンテック幹部が告白、半分以上の攻撃を検知できず
http://gigazine.net/news/20140507-antivirus-software-is-dead/


現在のアンチウイルスはブラックリスト方式だ。
基本は全員許可だけど、変な人を見つけたら拒否リストに入れるというやり方。
よって「変な人」は最低でも1回は変なことができる。
「変な人」と認定されるまでブラックリストには載らないし、載るまでは一般人であるという点が問題。
例えるならショッピングモールだ。
潜在的に「問題」(犯人)が潜伏しているということになる。
未知の問題を防ぐことはできず、サンプルを必要とするため、この方式によるアンチウイルスは1人以上の犠牲者・被害者・感染者がいなければならない。医療用ワクチンの開発に似ている

一方でホワイトリストとはその反対で、基本は全員拒否だけど、許可する人のリストを作るという考え方。
リストに載っていない人は最初から入れないので、問題が起きるとすれば「ホワイトリストの中に名前のある人」という絞り込みができる。
当然、他にも「 いい人」がいればホワイトリストに追加することができるし、削除することもできる。ある種「会員制クラブ」のようなもの。
外部で未知の問題が起きても、初めからリストに載っていないのでまさしく「蚊帳の外」だ。
よって「世界初のウイルス」が届いても、リストに名前がないので、無条件に却下される。

では、さっさとホワイトリスト方式にしたら?
と言いたいところ。

ファイヤーウォール(ネットワーク接続の許可・不許可をする装置、またはソフトウェア)の世界では、既にホワイトリスト方式は一般的だ。
基本的に外部(グローバル)からの接続は全拒否指定し、WEB(80)やSMTP(25)など必要なポートのみを解放する。データベースなど守るべき顧客情報は内部(ローカル=LAN側)からしかアクセスできないようにしているケースが多い。

ウイルス対策もそうすればいいじゃない。
確かにそうなんだけども、それがなかなか難しい。

メールの添付ファイルには主に写真やエクセル、ワード、PDFなどのファイルなどがある。
拡張子を見れば、.jpgや.xlsx、.docx、.pdfなどパッと見問題なくても、ウイルスとは拡張子を偽っているケースが多い。
そこでアンチウイルスの出番だ。メールが届いた時点で添付ファイルを自動スキャンし、ウイルス定義リスト(これがブラックリスト)に載っている形式であればウイルスとして断定し警告を表示(更には検疫、除染)する。
問題は、このブラックリストに載っていない未知のウイルスだった場合。

前述の「アンチウイルスソフトは死んだ」というのは、初めてのウイルスや攻撃手法に対応できないことを指している。

そこで、エンジニアを呼びつけ、「おい、エンジニア。このファイルは開いて大丈夫なのか」と聞いてみる。
「いや、そんなのわからないっすよ。何かで中身を覗いてみないことには。拡張子的にはJPEGっすけどね」
「理屈はいいから、早くやれ。クライアントが待ってる」
「あっ、はい」
的な。

エンジニアはマクロなのかバイナリ実行形式なのか、とりあえずは添付ファイルを実行(起動)させない方法で中身を覗き(爆弾処理班がまずはロボットとスコープで構造を覗くのに似ている)、怪しげだと判断すればそう伝えるだろう。
全員が素直に従えば最低限の水準は保てるが、今回の日本年金機構の問題でも同じく、「業務の都合」による合理化の中で、本来の確認手順が省略されてしまうということは、日常的によくあることだ。

※下記記事「3」に詳しい。

日本年金機構の情報漏えい事例から、我々が学ぶべきこと
http://blog.trendmicro.co.jp/archives/11682


未知の問題には、こうして人間の眼による判断が必要となり、例えホワイトリスト方式にしたとしても、リストに加える・加えないは担当エンジニアが判断することになる。

では、エンジニアが休みの日はどうだろう。
添付ファイルを開く・開かないの判断さえできない。
※ここでまさしく「業務の都合」による手順の省略が生じかねない。

ここ数年、私が懸念しているのはこの点だ。
情報の出入りの許可証を発行するのが、オーナーや役員、管理職ではなく、担当エンジニアであるという点。

ちょっと角度を変えた例え方をすると、「役員は金庫の開け方知らなくていいから、アンタ覚えて」的な。

もちろん技術に明るいオーナー、役員、管理職の会社は問題ないが、「俺が解らないからお前を雇ってんだ」的な会社だと、場合によっては全てを乗っ取られる可能性さえ秘めている。
何かあった時に、全責任を押しつけるのには都合がいいが、何もない時に何かが起きていることを判別・調査する方法(能力)がないまま先に進むのは危なくないだろうか。Wi-Fiのセキュリティのように、エンジニアは全部覗こうと思えば3分もあれば十分なのだし。

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黄色、オレンジ、フレーム(縁取りのあるもの)の3種を育てている。


ハッシュ値の有効性 ITに疎い裁判官が起こした問題 (1/2)
http://www.itmedia.co.jp/enterprise/articles/1109/10/news001.html


上記の記事は、裁判官も技術に疎いと有罪・無罪の判決さえ間違えかねないという事例。
もはや何を罰し、何を無実とするかをジャッジすべき能力を有していない印象だ。

物事の善悪を判断するにもそれなりの知識と頭脳が必要になった。
より複雑な時代になったなと思う今日この頃。

この15年、「優秀なプログラマー・エンジニアを雇いたいんですけど、優秀かどうか判断する能力がなくて。何かいいテストとかあります?」という話をよく聞いた。確かに自分が同等以上の能力を持っていなければ、相手の能力を評価するのは難しい。
最近では公の問題を公に解いてみせ、その得点をプロフィールに公表するという“検定n級”的な仕組みもあるようで、評価しやすさという意味ではずいぶん前進したが、それ以上に重要なのは、組織の基幹に入り込む職種なので、人間性や精神面での適性検査も整備した方が良いと私は思う。

軍人の士官テストにIQテストや精神鑑定を行うように。
例えば、戦争に行けばどんなに訓練を積んだ軍人でもPTSDになりうるが、特殊部隊員はPTSDにそもそもなり得ない精神の持ち主であると判定された結果選ばれると聞く。

Wi-Fiアンテナの設置1つ任せるにしても、もし目の前に、大金となりうる情報が転がり込んできた場合に、適切かつ道徳的・倫理的な判断ができるエンジニアかどうか。
結局のところ最後は人間性ですな。

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“サファリ”というシリーズ。これが一番好き。炎天下の中撮った。


そして、どれだけ規定を整備してもこんな人もいる(笑)。

ヒラリー・クリントン氏の電子メール問題、知っておくべき5項目
http://jp.wsj.com/articles/SB11167655035836774773204580497364140217380


NSAやCIAも頭が痛いでしょうな。
「どこから漏れたんだ!中国からのサイバーアタックか?内通者か?」と調査が始まると、「前国務長官の私的メールからでした!」「よし、わかった」黒マジックで塗りつぶし)的な。

パソコンも携帯電話もなかった年代の人なので、ついうっかりというところなのでしょうな。
「いいじゃない、これくらい」的な。


そんな本日のBGMは、Short Change Hero by The Heavy
英語ができない私は歌詞はわからないが「続・夕日のガンマン」を想わせる雰囲気のある曲だ。


次回はうって変わって『ダイエットってそんなに大変なんですか』をお届けしたい。

■本日のリンク
年金機構感染のウイルスは「バックドア型」 昨年、大手企業や衆院議員も標的に (1/2)
http://www.itmedia.co.jp/news/articles/1506/03/news058.html

年金情報流出:遮断遅れ感染拡大 新種ウイルス検知できず
http://mainichi.jp/shimen/news/20150602ddm002040077000c.html

東芝、理論上“盗聴が不可能”な量子暗号通信システムの実証実験を開始
http://pc.watch.impress.co.jp/docs/news/20150618_707679.html

「1兆の500乗」通りから瞬時に実用解を導く半導体コンピュータ、日立が開発 量子コンピュータに匹敵
http://www.itmedia.co.jp/news/articles/1502/23/news119.html?fb_action_ids=1877153995842571&fb_action_types=og.likes

従来の1000倍の処理速度を持つ新型メモリーをIntelとマイクロンが生産開始
http://gigazine.net/news/20150729-intel-micron-breakthrough-memory/?fb_action_ids=1876891772535460&fb_action_types=og.likes

IBMが10nm世代を飛び越えて7nmプロセスの半導体チップ試作に成功しムーアの法則が堅持される見込み
http://gigazine.net/news/20150710-ibm-7nm-chip/

Photographer&Engineer: Charlie

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by charlie-ls | 2015-08-06 16:39 | 【赤坂】ルチアーノショー寄稿ブログ

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