知能指数の測定限界値。究極は光速。

“光速”じゃ単位が違うだろうと思った人もいるかもしれない。

高知能ブーム(?)によって、知能が高い=難問が解けるという誤解が急速に進みつつあるが、本来病院で受ける知能検査とは、視覚(主に動作性知能)・聴覚(主に言語性知能)から入力した情報(設問)に対し、回答するまでにかかった時間から知能指数を算出する。

よってアインシュタインら偉人の独創性や発想・創造力はIQとは異なる領域であり、ソレらを引き合いに出すよりは、処理速度、レイテンシー、スループットといったコンピューター業界のスペック指標の方がしっくりくる。

(オフィシャルな)知能指数の測定限界値とは、臨床心理士の反応速度だと言える。

要はストップウォッチのスタート/ストップを精確に押せるところまで(笑)。

意外にスポーティーな構造的限界がある。

※だから私のように冗談を散りばめながら受けるものじゃない(笑)。仕組みを知らずに受けたので後の祭りだが。

被験者側の応答が極端に速いと臨床心理士は追いつかなくなるので、現状の上限値(成人155、子供161)を超える極めて高い知能指数を測定するためには、1問当たりの解答に時間のかかる問題にするしかない。

1つの考え方として、1問あたりの難度を上げる方法があるが、そうすると大凡115以下の測定に時間がかかりすぎ、圧倒的大多数(約85%)の被験者に対し非効率的になる(*1)し、解けない問題が多いと、〜平均層の差異の測定が困難になる。またそもそもの目的(*2)である知的障害判定に向かなくなる。

(*1)難度を上げた場合、臨床心理士の拘束時間から当たり前に発生する賃金ひいては料金との兼ね合いから、1問あたりの制限時間を設ける必要が出てくる。制限を設けないと料金は青天井になるから。が、制限時間が短いと、被験者にとって負荷のかかる問題に直面した際またはソレが続いた場合、どういった行動を取るか(例えば怒り出す、机を叩く、頭をかきむしる、攻撃的になる等)という精神科・心療内科としての観察材料が乏しくなる。その合理的落としどころが現在のスタイルだと考えられる。

(*2)医学的なまたは法的な意味合いにおける知能指数とは、義務教育レベルの常識的なことを、社会通念上妥当と考えられる時間内に答えられるか(すなわち日常生活に支障を来すか否か)を測定するものであり、難度を上げてしまうと測定の意味をなさない。

もう1つは、1問の中に同程度の類似問題を複数含め、合計の経過時間を測る。これなら難度は変わらないから現状の対象レンジを維持しつつ、臨床心理士の反応速度の限界にゆとりを持たせることができる。が、被験者のIQ値が下がれば下がるほど、測定にかかる時間は何倍にも延び前述の拘束時間=料金の問題が生じる。元々高知能測定用に作られたわけではないので、どの層を優先するかと考えたら自ずと答えへと導かれる。

※言い換えると(本来の)高知能は短時間で済むからコストパフォーマンスが高いということになり、生産性の低さに悩む日本社会において脚光を浴びるべきはずなんだが、数々の理由(過去に何度も触れてきたので省略する)でそうなっていかない。

これらは、高速な光の速さを測定するには、月に反射させて返ってくる時間を測るなど、距離を延ばすしかないことと同じ考え方。

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差し入れ(?)ケーキがあまりにも可愛らしく思わず写真を撮った。

いずれ出題と計測は機械が担当するようになったとしても、半導体のスループットが限界値となる。

あらゆるボトルネックを排除した場合、究極的には“光速”に近づく。

では人の脳は光よりも高速に思考することは不可能なのかというと違う気がする(感覚値)。測定できるか否かは時間の分解能の問題であり、プランク時間よりも短い単位で測定できないというだけだろう。要は“単位”がない。

そこから先はシリアル/パラレルというどの業界でもお馴染みの課題に行き着き、現状は1問解いたら次に進むという直列型であるのに対し、将来的には(一旦は)同時処理数及びその経過時間という並列型に展開されるかもしれない。

そうなれば上限値は光速×並列数に置かれるが、思考が表出(この場合は喋る、書く、指さすなどの動作による回答)する際の運動神経等がボトルネックとなる

その点において、運動神経もまた知能の一部かという議論の余地がある。仮に脳内での思考速度が全く同じ2人が居た場合、現状の測定方法では表出(回答)が速い方が高い数値となる構造であることから、現時点では切り離せない。
※〜平均層の結果がダマにならないように(例えばIQ 100と101の差が1問あたり0.1秒だと測定側のブレによって結果がザルになる)、ゆとりをもった問題数(すなわち時間)が割り当てられているだろうことから、この辺もまた社会的妥当性・合理性が十分に考慮された設計が求められることがわかる。

世の中“考えた”だけでは通用せず何らかの意思表示を必要とするし、アイディアにせよデザインにせよ、先に世に送り出した者が評価される社会基盤の中で我々は生きているため、行動までが知能や知性の評価対象だと言える。特許で言えば先願主義と同じ。

また、脳の並列処理に焦点を当てた場合、思考の表出(アウトプット)の手段の多様さにも注目すべき価値がある。例えばパイプオルガン奏者のように両手も両足も使って表現すれば少なくとも並列出力数は×4となる。

が、そのうち脳からダイレクトに意思表示できる機器が発明されれば、いずれは運動神経は除外されるかもしれないという一過性の課題である可能性もある。これは、生得的才能とはその時代の需要によって相場的に価値が変動することを指し示している。

思考とアウトプットに並列性が求められた場合、インプット=知覚能力の並列数も無視できない。

この場合、知覚しているか否か(例えば特異的無嗅覚症のような)の段階で入力情報数(入口段階での並列数)に生得的な開きが生じ得る。

恐らくこの領域を解決するには遺伝学や神経科学の助けを必要とするだろう。

嗅覚で言えば、生得的に嗅覚受容体を持たない芳香成分を知覚することはない。視覚で言えば、私のような色覚異常者は生得的に一部の色を知覚していない(色の入力情報が少ない)。

どの業界も大凡同じ方向性だと思うが、オーディオをつまんで言うならば、入力時点では極力ロスを防ぎ、出力時に用途に応じて圧縮するという考え方が定着しているため、恐らくは知能分野でも踏襲されるんじゃなかろうか。

ヒトの賢さには、スパイのジレンマ(仮名)のように“黙っている”&“空気を読む”ことの賢さもあるし、「何もしないとい」という“賢い選択”も存在する。

知能指数という基礎的な認知機能に加え、ソレらが全体的にバランス良く整っていれば社会でも通用・成功するはずであり(私はその1つが嗅覚だと思っている)、ホーリズムで言うところの「全体とは部分の総和以上の何かである」とは社会という全体性を端的に言い表している。

と感じる。

チャーリー(
JAPAN MENSA会員
情報処理安全確保支援士/登録情報セキュリティスペシャリスト(RISS)

AEAJアロマテラピー検定1級
AEAJ認定アロマテラピーアドバイザー
AEAJ認定環境カオリスタ
AEAJ認定アロマテラピーインストラクター
AEAJ認定アロマブレンドデザイナー
AEAJ個人正会員
JAMHAメディカルハーブ検定1級
JAMHA認定メディカルハーブコーディネーター
JAMHA認定ハーバルセラピスト
【国】ITパスポート試験合格(笑)。
【国】情報セキュリティマネジメント試験合格
【国】臭気判定士
薬学検定1級試験合格
HTML5プロフェッショナル認定資格 レベル1試験に合格。
個人情報保護士認定試験に合格。
情報セキュリティ管理士認定試験に合格。
【公】メンタルヘルス・マネジメント検定II種(ラインケアコース)試験に合格。
Comptia Security+試験合格。
SEA/J情報セキュリティ技術認定CSPM of Technical試験合格。
【国】危険物取扱者 乙種 第4類試験合格。
【国】情報処理安全確保支援士(旧情報セキュリティスペシャリスト)試験合格。
【国】ファイナンシャル・プランニング技能検定2級試験に合格。
【国】危険物取扱者 乙種 第2類、第3類試験合格。
心理学検定1級試験合格。
【国】登録販売者試験合格。
【国】危険物取扱者 乙種 第5類、第6類試験に合格。。
【国】危険物取扱者 乙種 第類試験1に合格。
心理学検定特1級試験合格。

チャーリーのタンブラー(毎日更新、日記・ブックマーク的な)


by charlie-ls | 2019-03-26 10:01 | 個人ブログ

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